不登校を積極的に認めてもいい? フランスの不登校児が通う学校の“充実した中身”

「不登校を積極的に認めていいものなのか」という相談を10年ほど前から度々持ちかけられる。

筆者はさまざまな児童福祉の現場で不登校歴の長い子どもたちの就職活動や自立支援を知り、学校で得られることは勉強だけではないと思い至る機会があった。

特に自尊心や自信は内から湧くものではない。何かを成し遂げた経験を積み重ねる中で自信、「新しい挑戦に立ち向かいたい」という意欲、「できるようになったことがいくつもあるから今回も大丈夫だろう」という安心感が育つ。

しかし、学校での価値基準は勉強や部活など偏りがあり、子どもそれぞれの才能が評価され誰にとっても居心地のいい場所であるとは限らない。

 

岐阜市にこの春、不登校児専門公立中学校が開校した。自治体主導としては初の公立不登校特例校だという。説明会には40名定員のところ120家族が参加したそうだ。

無料で通える学校の選択肢があって、子どもが「見守られている」「応援されている」と感じる大人たちのもとで生き生きと育つことができる場所が見つかるのがいいと思う。

筆者が4年前から通っているパリの北にある個別支援校には、一般の学校に行きたくない10歳から17歳までの子どもが来る。はじめは勉強はしない。自分の選んだ活動をする中で自信をつけると、自分から「勉強をしたい」と言うようになり、あっという間に追いついて自分で選んだ一般の学校に戻っていく。

中学校から専門課程の教育をする学校もあり、学校の選択肢は1つではない。その過程で突出した才能を発揮することも度々だ。皆が事務職や研究者になるわけではない、世の中には芸術家も運転手も様々な職業があり、様々な才能が必要だ。与えられた課題に取り組むだけではないいろんな学びの場があることの方が自然なのではないだろうか。

パリの北にある個別支援学校について紹介する。

個別支援学校の子どもと筆者の子ども(筆者撮影)

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