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「マンガや小説にお金を使わない中高生」を、どう受け止めるべきか?

「いま・ここ」という新しい受容の文脈

全国の多くの大学の中には、少し前まで高校生だった1年生向けの初年次教育で、まずは自己紹介のやり方から指導しているところが少なくない。そこで多くの大学生が言及するのは、好きな漫画や小説、映画ではなく、「好きなYouTuber」だ。こうした現象は、現代の若者、特に中高生がどのようにコンテンツを受容しているのかを反映しているのではないだろうか。

最近「中高生が小説やマンガを読まなくなった」「彼女ら、彼らがコンテンツに支出するお金が減っている」という意見を目にする。これらを検討するにあたって、まずは筆者の専門であるライトノベルと、無料で読める小説投稿サイト「小説家になろう」の例から話を始めたい。

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ライトノベルは大人のもの?

「10代をターゲットにしていたライトノベルの中心的な読者は、現在、30代以上になっている」。ライトノベルをめぐって、そのように言われることが少なくない。

たしかに、小説投稿サイト「小説家になろう」に投稿される「なろう系」小説には、明らかに中学生、高校生より上の世代の読者を想定して投稿され、書籍化に至っているものがある。

たとえば、舞『異世界に来たみたいだけど如何すれば良いのだろう』や、あおおに『冒険者デビューには遅すぎる?』では、30代のサラリーマンが異世界転生をして冒険する。

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