赤ワイン単独のデータは乏しいが…

「赤ワイン」単独で健康によいというデータが乏しい中で、いわゆる「地中海食」が健康によいとするデータは多く蓄積されています。

「地中海食」は、イタリアやギリシャなど、地中海沿岸の人々が食べている伝統料理を指し、赤ワインも含まれています。具体的には、赤ワインのほか、オリーブオイル、ナッツ、豆類、豊富な魚介類、果物や野菜を多く摂っているのが特徴です。

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地中海食を摂っている人は、心筋梗塞などの心臓病や、脳梗塞、がんなどのリスクが、それ以外の食事パターンの人に比べて低いことが知られています。2018年に行われた大規模なメタアナリシスの研究でもそれは示されており(※7)、スペインで、心臓病
などのリスクが高い人を対象として、食事によって予防できるかを検証した研究でも、予防効果があると示されています(※8)

赤ワイン単独での健康への効果ははっきりしないものの、肉よりも魚を食べ、果物や野菜をよく摂取することは、さまざまな病気を防ぎ、健康を保つためにはいいことだと思われます。また、地中海食では、パンも白いパンではなく、全粒粉などの茶色いパンを食べることが多いのも、健康に資していると考えられます。