バスケBリーグ改革の“立役者”が参入! ハンドボールが今、ビジネスで“熱い”ワケ

スポーツビジネスで“熱視線”
大島 和人 プロフィール

「試合時間」がビジネスでも大切なワケ

3つ目の強みは「試合時間の短さ」だ。彼はBリーグ時代の経験と比較してこう説明する。

「バスケは試合時間が2時間の尺に収まりそうで、収まらない。ハンドボールは1時間半かからないくらいで、レギュラーシーズンは延長戦もないからスポッと入ります。2時間の“完パケ”が1番やりやすいスポーツです」

ハンドボールは前後半が30分ずつ。レフェリーストップ、タイムアウト、15分のハーフタイムを含めたJHLの平均試合時間は87分だ。

(C)JHL
 

プロ野球は1試合平均が3時間を超える。Jリーグやジャパンラグビートップリーグの試合時間は、ロスタイムを含めて1時間50分見当だ。Bリーグも2時間弱で終わるケースは多いが、ファウル数などの関係で2時間20分を超える試合もある。対してハンドボールは、ほぼ定時で、しかも早く終わる稀有な特性を持っている。

スポーツのテレビ中継は、2時間の枠で放送されることが多い。民放ならばCMを入れる時間も考えねばならない。番組を完全なパッケージ(完パケ)として考えれば、試合の見どころ、試合後のインタビューといったプラスアルファの時間も必要だ。現状としてJHLの中継は地方局、ケーブル局にとどまっており、強みを活かしきれていない。しかし今後の売り込みでは、短さが1つの武器になる。

葦原はこうも述べる。

「本質的なことを言えばテレビ・ライブを問わず、消費者の行動として不確実な商品は敬遠されていくと思います。ハンドボールはバスケ、サッカーと同じように映画館型の、途中でなかなか離席できない競技です。集中して見るスポーツは短時間化が重要です」

映画のように内容が濃く、ハーフタイム以外は途切れない競技だからこそ、観客は長いと疲れてしまう。定時で早く終わる特性も、ライブ観戦者にとってありがたい。単純に次の予定を入れやすいからだ。現代人は総じてせっかちで、YouTubeなどでも短いコンテンツの優位性が確立している。そう考えるとハンドボールは今の時代に適したエンターテインメントだ。

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