食のスペシャリスト&グルメに精通する識者で構成される「FRaU Foodies」が、今イチオシの料理やスイーツなどをお届けします。年間600杯食べる“ラーメン女子”森本聡子さんが、進化系ラーメンならココ! というお店をご紹介。他にはない個性のある一杯ですが、実は幅広い層に愛される味でした。

ラーメン女子・森本さんおすすめのラーメン店一覧▶︎

すべて手作業の純手打ち麺に
大量の具材からなるスープが絡む

「『麺食らいやがれ』と書かれたユニークな暖簾に手招きされて入店しました!」

森本さんが吸い寄せられるように入ったお店とは、東京・浜松町にある「MENクライ」。暖簾の通り、麺に特徴あり。最近麺に個性があるラーメン店が増えていますが、こちらも相当なものです。

水回しにはじまり、足踏み、切り出しなど、その全行程を手作業で行っています。「ラーメン屋をやっていて『知らない』と言うのがイヤだったので、手打ち麺にしようと考えました」と、店主の高橋宏幸さん。

こねて1日熟成、のばして1日熟成とできあがった麺は極太。その理由は、岩手県産の「もち姫」に、北海道の「春よ恋」、「きたほなみ」をブレンドした国産100%の小麦の香り、旨みの濃さを楽しんでほしいから。こだわりが詰まった麺は、よく茹でることで持ち味を最大に表現しています。

手繰る麺によって、ツルっだったり、モチっだったり、あるいはグイッとコシの強さを感じたり。手打ちならではの不揃いさが、異なる舌触りや食感を味わわせてくれます。

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この麺に絡むスープは2種類。「”醤油”と”いりこ”の二本柱」と言う森本さんは「いりこ」がお好み。

いりこラーメン ¥850(税込)

スープは、鶏・豚・野菜2割に、伊吹いりこ8割という構成。それだけの量を使いながら、いりこがガツンとくるわけではなく、香りがふわっと鼻に抜け、旨みが口中をじんわりと駆け巡ります。

刻み玉ネギの食感と風味、爽やかな余韻を残すゆずの香り。食べ進めていくと、様々な脇役たちがアクセントとなり、いりこラーメンが和テイストの一杯であることを気づかせてくれます。

窯焼きにしたチャーシューは仄かな燻香があり、麺に負けないパワーを持っています

チャーシューは、岩手県「岩中豚」のメスのモモ肉を吊るし焼きでじっくりと焼き上げます。岩中豚の脂で燻されることで生じる薫香がほんのり。ジューシーで噛むほどに旨みが感じられ、内モモ、外モモ、シンタマとカットする場所によって微妙な違いが楽しめるのも面白いです。

「老若男女問わず、末永く愛されていきそうな一杯です!」と森本さんが言う通り、胃袋に染み入るやさしい味です。