3.離婚後、「自分はどうなりたいのか」をイメージする

これまで1000件以上もの離婚相談に乗ってきた原口さんだが、「実は離婚を考えたときにもっとも大事なのが、離婚後自分はどうなりたいのかイメージすることだ」という。

「イメージするのが良いのは、ゴールが見えることで、どのように離婚を進めていけばいいかが明確になるから。たとえば『離婚後は、再婚してこんな家庭を築きたい』と思ったなら、じゃあ少しでも多くの慰謝料をもらうことより早く離婚することが優先だ、などと離婚の進め方の軸が見えてくるでしょう。反対に『こんな仕事をしたい』というイメージが湧いたなら、多少離婚に時間がかかってもきちんとお金をもらっておくほうがいいな、などと考えられたりします。皆さん、『とりあえず離婚したい!』と目先のことにとらわれがちなのですが、離婚してからの人生は長い。ですからこの“離婚後をイメージすること”は、精神的に余裕がなくても頑張ってやってほしいと思います」

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この3つ目のリコカツには、もう一つの大きなメリットがあるという。それは、「実は離婚をしなくてもいいのかもしれない」と気づける点だという。

「とくに、働いていて自分の収入で暮らしていける女性の場合、すぐに『離婚して解決しよう』と考えることが多いのですが、離婚後をイメージしてみることで『離婚までは必要ないのかも』と気づくことがあるのです。

あるクライアントさんは仕事をバリバリしたい女性だったのですが、夫がうるさいので気を遣って思うように働けず、離婚を考えるようになっていました。でも離婚後の生活をイメージしているうちに、『私が本当にやりたいのは仕事に専念することで、離婚じゃないかも』と思い、夫のことは無視して仕事に専念した。そうしたところ、意外と夫は何も言ってこなかったそう。加えて、仕事したい気持ちが満たされたことで、それまでは細々と不満に感じていた夫の言動もあまり気にならなくなった、と言っていました。多分、妻が仕事に専念して機嫌が良くなかったことで、夫の機嫌にも良い影響を及ぼしたんじゃないかと思います。

これは私の経験からくるデータですが、女性が変われば男性も変わるもの。良かれと思って従順にしていると、男性はどんどん偉そうになることが多い。離婚をするにしてもしないにしても、自分勝手なぐらいに自分のやりたいことを追求したほうが、意外と上手くいったりするものです」