現在放送中のドラマ『リコカツ』(TBS)が話題だ。結婚早々、価値観が合わず離婚を決意した北川景子演じる咲と永山瑛太演じる紘一夫婦。離婚のための活動・リコカツを始めるも、その過程でお互いを理解していく(と思われる)……というストーリーだ。

離婚が珍しいことではなくなった昨今。ドラマを見ている人の中には、実際に自分も離婚を考えている、という人もいるだろう。そこで現実にはどのようなリコカツが有効なのか。“円満離婚弁護士”として活躍しており、自身も4回の離婚歴がある原口未緒さんに取材をおこなった。その結果、リコカツをおこなうことがどれほど重要か、見えてきた……。

原口未緒/円満離婚弁護士。2004年に弁護士登録。勤務弁護士を経て、2010年に「未緒法律事務所」を開所。コーチングや心理学、心理セラピーについても学んでおり、法律的なアドバイスだけでなく心のケアも重視していることで知られる。自身も4回の離婚(うち1回は事実婚の解消)を経験しており、現在は一児を育てるシングルマザーである。著書に『こじらせない離婚』(ダイヤモンド社)がある。

「良い離婚」のために必要な準備

“円満離婚弁護士”の原口未緒さんによると、「なかなか離婚できずに苦労したり、不利な条件で離婚してしまったりするのは、圧倒的に準備不足、知識不足が原因」と言う。どのような離婚をするかはその後の新しい人生に大きく影響してくるため、“良い離婚”をすることはとても重要だ。そこでわずかでも離婚の可能性がある人のために、分かりやすく、リコカツのポイントを挙げてもらった。それが次の3つだ。

1.離婚を考え始めたらまずは誰かに話す

「『離婚を考えていることは誰にも言えない』と言う方は多いですが、意外と世の中、バツアリの人は多いものです。離婚歴ってわざわざ周囲に伝える必要はありませんから、皆言っていないだけ。だから『離婚を考えているんですよね』などと話すと、相手も言いやすくなって『実は私も……』ということはけっこうあるものです。離婚に至った理由は違っていたとしても、仲間がいると知るだけでマインド的にはかなり安心できるもの。だから思い切って誰かに話してみるのは非常にオススメです」

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誰かに話すことの最大の利点は、そこから助けてくれる人が現れる、ということだ。

「あるクライアントさんは、子供をピアノ教室に通わせていたのですが、夫と別居することになりピアノ教室をやめることに。そこで『別居するため引っ越すのでもう通えないんです』と伝えると、何とそのピアノの先生は家庭裁判所の調停委員をやっていたことが分かったのです。それで『困ったことがあったら相談してください』と言ってくれたそう。他にも、友達に話してみたところ、『うちは部屋が余ってるからしばらく使っていいよ』などと申し出てくれるケースも少なくありません。とくに夫からモラハラを受けている場合、自分では客観的な判断ができませんから、第三者に話すことは絶対必要。世の中、助けてくれる人は意外といますから、離婚を考え始めたらまずは誰かに相談してみましょう」