youtube「少年革命家ゆたぼんチャンネル」より

不登校ユーチューバー「ゆたぼん」が踏みにじる学校義務教育って何

中学校受験競争激化と根は同じ

「ゆたぼん」父子の快進撃

朝井リョウの小説『正欲』序盤で、不登校に悩む小学生が「学校に行かなくてもいい」と煽る小学生ユーチューバーに煽動され、自らもユーチューバーになってしまった我が子を見て、社会のレールから外れることを憂う「まともな人」の家庭の悩みが描写されておりました。

筆者も小学生を3人抱え、隙あらばYouTubeでフィッシャーズを観ようとする姿を見て頭を抱えるわけですが、学校以外の社会を始めて具体的に体験するのがYouTubeだとするならばそれもまた現実のひとつということになりましょうか。

もちろん、小説のこの描写の元ネタは物議を醸している小学生ユーチューバー「ゆたぼん」父子でありまして、中学生に進学するにあたり、これまた「中学校にいきません」と発言して賛否両論の展開になったわけであります。

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先日も、東京スポーツが「朝倉未来も太鼓判!ゆたぼん格闘技デビュー 父・幸也氏『興味ある』」などと面白おかしく報じるにいたり、ほとんどネット界隈の話題を産み出すためにどんどん消費されて行っている状態になっていて、みんな半笑いで見ているほかありません。

動画の再生回数欲しさに企画を量産しなければならないのかもしれませんが、教育問題においてはそれなりに多くの人の問題意識にヒットする主張をしているのに、ネタが薄まってしまうのはもったいない気もします。

単純に不思議な父親が義務教育を否定して、我が子を小学校に行かせない動画を撮って、YouTubeに公開するところまでは「変な人もいるんだな」ぐらいで終わる話ですが、これが本人の意志もどこまでなのかよく分からないものあって議論百出するのは仕方のないことです。

ましてや本人は「少年革命家」を自称すらしているので、ネットにデジタルタトゥー的なものが残ってしまうという意味においてこれはもう虐待の一種ではないかと思える部分もあります。

かねて、ゆたぼんのお父さんである中村幸也さんには、一連の話で「不登校ネタ」であたった子どものyoutubeでおカネを作っている、カネにするために猿回しの猿同然に子どもをダシにしておカネを稼いでいるという批判は付きまといます。

ただ、子どもの出演するネット動画は、Youtubeは本来Googleアカウントに紐づく必要があり、13歳以上でなければそもそもyoutubeチャンネルを開設することができません。

 

諸外国でも子どもが出演する動画が人気になり、それらはほぼすべて親御さんが「プロデューサー」としてアカウントを管理し動画を公開する形を取っており、ゆたぼんのお父さんが仮に子どもを利用してお金儲けをしていると言っても「いまのYoutubeの世界的状況では、ある程度許されている」と言えます。

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