現在、江口のりこさん主演でドラマ化され話題を集めている『ソロ活女子のススメ』(テレビ東京・毎週金曜日深夜0時52分放送)。毎回、「焼肉」「フランス料理のフルコースディナー」「ラブホテル」「水族館」など、好きな時に好きな場所へ一人で行き“ソロ活”を満喫する主人公に、「次は一体どこに行くんだろう…!」とワクワクさせられるストーリーで、SNSでも面白いと話題になっています。

そこで、コロナ禍ということもあり「ソロ活」への注目も高まる今、本作品の原案者である朝井麻由美さんに、「実際に行ってみて良かったおすすめグルメ」を教えていただく企画が実現! 今回は「居酒屋編」をお届け。緊急事態宣言の解除以降にでも、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。

※こちらの企画は、朝井さんが以前プライベートで訪れた当時のお写真をお借りして、朝井さんご本人にご執筆いただく形で掲載しております。

何度でも通いたい居酒屋

残りの人生であと何回食べたいものを食べられるだろう、としばしば考えて愕然とする。医療の進歩により、例えば100歳まで生きられたとして、100歳まで好きなものばかり食べ続けられるかと言ったら違うだろう。今、自分が好きなものをそのまま食べられるのは、せいぜい80歳くらいまでか。これはひとえに私の食の好みが、脂や塩分の多そうなものに偏っているゆえだが、残りの人生で好きなものを食べられる回数はきっと思っているよりも少ないのだ。「100歳まで生きる」とは、100歳まで臓器が元気なままでいるということではない。病気をすればその間は丸ごと闘病用の食事になるわけで……ああ恐ろしい。

食べたいものを「食べたい!」と思った瞬間に、その気持ちの赴くままに食べに行ける「食のソロ活」。でも、それができるのは、お金がある程度自由に使えること・自分のために使える時間があること・体調が問題ないこと、とあらゆる条件が揃ってこそ。そう考えると、食べたいものを食べに行くソロ活は、とてつもなく儚く尊い時間だなと思う。

そんなわけで、この記事では何度でも通いたいイチオシのお店をご紹介していきたい。ソロ活はもちろん、誰かと行っても、お好きなほうでどうぞ。

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あおもり屋(池袋)

私が居酒屋巡りが好きな何よりの理由は、創意工夫の凝らされたメニューから作り手のメッセージを感じるところだ。自分では絶対に思いつかないような食材の組み合わせに味付け。お店ごとの個性が発揮される創作料理にはリスペクトしかない。それをリーズナブルな価格でいただけるのには恐れ入る。

撮影/朝井麻由美

中でもポテトサラダはその店の個性が出やすい一品。「あおもり屋」の「鯖の燻製入りポテサラ」は、まずその見た目の華やかさでテンションが上がる。ポテトサラダの上に八戸の鯖の燻製がのっており、横に添えられた南部せんべいと一緒に食べるもよし。鯖の燻製はポテサラの中にも混ざっていて、一口食べるごとに鯖の旨味と燻製の香りがじゃがいもとともに口の中に広がる。

撮影/朝井麻由美

もうひとつ外せないのが、青森名物の大鰐温泉もやし。実はこれ、激レア野菜で、生産量が少ない上に人気が高いため、青森県出身の知人曰く、地元でもなかなかありつけないらしい。

こんなに大きいのだ! 撮影/朝井麻由美

通常、もやしはそれ自体が主役になることが少ない野菜だが、これは単体で輝けるほど濃厚な味。温泉の地熱で育ったこのもやし、温泉パワーでなんとなく健康になりそうな気がするのもいい(効果のほどは不明)。

撮影/朝井麻由美

そしてこちらは名物の「スルメイカのガッパリ焼(イカワタ焼き)」。イカワタのソースでイカを煮たお料理なのだが、これはあくまでも前哨戦。イカを食べ切ったあとに、残ったソースにバターライスを入れて、イカワタリゾットにしてくれるのだ。イカワタのソースにバターライス、こんな組み合わせ、究極魔法にして悪魔合体であり世界が封じる禁術である。

郷土酒肴 あおもり屋
東京都豊島区西池袋1-21-2 ハイブリッジ西池袋 B1F
☎︎03-6709-4774
Twitter:@aomori_ya 
Instagram:@aomori_ya
※コロナ禍の営業時間など詳細に関してはサイトをご覧ください