千鳥、かまいたち、チョコプラ…いよいよ「第六世代芸人」の逆襲が始まった

ラリー遠田 プロフィール

芸人を世代論で考察するということ

日本人は世代論が好きだ。一説によると、日本は諸外国と比べて人種・宗教・言語などの格差が少ない均質的な社会であるため、人々の間の微妙な差異を語るための材料として世代論が便利だからなのだという。

お笑いの世界で「(お笑い)第七世代」という言葉が生まれて、それが一気に広まっていったのも、使い勝手のいい言葉だったからだ。第七世代という言葉の流行と共に、それに該当する20代中心の若手芸人が続々とテレビに出るようになり、お笑い界は一気に活気づいた。

先日、私の著書『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)が出版された。そこでは、第一世代から第七世代まで芸人を7つの世代に区分して、その特徴について解説している。

ラリー遠田著『お笑い世代論』より
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この本の企画が生まれるきっかけになったのはもちろん、第七世代ブームが起こったことだ。新しい世代の若手芸人を第七世代と呼ぶ風潮が定着したことで、それよりも上の世代についても、世代分けをして考察するような動きが出てきた。

著者である私自身は1979年生まれであり、芸人の世代論では第六世代と呼ばれるところにあたる。前述の『千鳥の対決旅』で言うと「千鳥世代」である。

テレビなどで第六世代の芸人を見ていると、同じ世代として共感できるところが多い。彼らに共通するのは、上の世代の芸人に対する絶対的な憧れと、ひょっとすると自分はそこには及ばないのではないか、というあきらめのような感覚である。

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