# 受験

名門小学校受験に成功した“奇跡のワーママ”が戦慄した「目にみえない格差」

お受験初代組にはキツすぎる…
仁科 友里 プロフィール

どんなにがんばっても埋められない格差

これは噂話の範疇を出ないのですが、と前置きして洋子さんが明かす。

「子どもが人気校に合格すれば、塾の名声は高まりますよね。だから、実績を稼げそうな子には、塾が凄腕の家庭教師を個人的に紹介しているみたいです。もちろん、それだけお金がかかりますから、高額な家庭教師代を払える人に相談していると思うんです」

カネを払う側(自分)が相手を選ぶのがではなく、カネをもらう側(塾)が払える人を選ぶ。洋子さんには、初めての経験だった。

photo by iStock

特定の学校にコネはなかったものの、洋子さんが超幸運だったのは、お子さんが勉強を嫌がらず、さらに優秀だったことだ。

ペーパーテストが得意だったお子さんに、塾が勧めたのは、医学部や東大への合格者を多数輩出しているお嬢さま学校だった。なんとなく縁故の強そうなイメージを持っていたが、テストができれば必ずしもそうではないという。塾の見立てどおり、名門女子校には見事合格した。

「自分の子育ては正しいと認められたみたいで、天にも昇る気持ちでした。夫と抱き合ってワンワン泣きました」

専業主婦ではないのに、名門校にコネなしで合格した“奇跡のワーママ”として、後輩ママから意見を求められることもあり、洋子さんはスター気分を味わったと言う。

 

「今、考えてみると、あの時が幸福感のピークでした」

努力は報われると洋子さんは思ってきた。勉強して好きな大学に入り、氷河期と言われる就職難の時代にも、希望の職につき、高収入職を得たのがその証拠だ。夫とも対等な関係を築けている。

でも、お受験で初めて不平等を見てしまった気がします。どんなにがんばっても埋められない格差って気づかないだけで、たくさんあるんですよ。私立の小学校に娘を入れてそれに気づいてしまいました」

関連記事

Pick Up

編集部からのお知らせ!

おすすめの記事

ABJ mark

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標 (登録番号 第6091713号) です。 ABJマークについて、詳しくはこちらを御覧ください。https://aebs.or.jp/