# 受験

名門小学校受験に成功した“奇跡のワーママ”が戦慄した「目にみえない格差」

お受験初代組にはキツすぎる…
仁科 友里 プロフィール

作法を見て盗むしかない

次に洋子さんが驚いたのは、お母さんたちの服装や態度だった。洋子さんがお子さんを通わせた塾は、親の授業参観が認められていた。夏の土曜日ということもあって、Tシャツと綿のスカートというカジュアルなスタイルで出かけた洋子さんは、お母さんたちの服装に度肝を抜かれる。

「みんな、同じ格好をしているんですよ。全身紺色。もしかして、決まりがあるのかと思って、塾からもらった書類を見直したんですけど、母親の服装については、一言も書いていないんです」

実はこの“紺装束”をした母親は午後3時くらいの飯田橋や四谷など、名門校の最寄り駅で頻繁に見かけることができる。ザ・お受験ママルックだが、洋子さんはそれを知らなかった。

「塾側にも聞いてみたんですけど、特にはっきり言わないんです。これがお受験初代組のディスアドバンテージですよ。情報が平等に入ってこないんです。誰も何も教えてくれない。お受験初代組は、作法を見て盗むしかないんです

 

塾によってはお母さん同士の連絡先交換を禁じているところもあるが、洋子さんのところは認められていた。実際、連絡先を交換したお母さんもいたが、やりとりをする中で気づいた。

「所詮はみんなライバルですから、本当のことや、自分の子どもが不利になるようなことは絶対に言わないんですよ。だから、私もひたすら周囲を見て、浮かないように、どんなふうにふるまったらいいかを学びました。仕事とは反対の行動論理です」

紺色尽くしの母親の服装にも、ある程度ブランドが決まっていることに気づいた。靴はフェラガモかミハマ、ローヒールだけれどもバレエシューズではない。バッグは判で押したかのように、エルメス。小さいバーキン、ポリードなど種類は違っても、紺、黒、グレー、水色だった。

「たぶん、お教室にユニクロの2,000円のバッグで行ったのって、私が初めてじゃないでしょうか」

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