パトリック・ハーラン氏(左)、中川浩一氏(右)

「日本人は英語が話せる!」パックンと元総理通訳がノウハウを伝授

パックン×中川浩一(後編)
お笑い芸人から報道番組のコメンテーター、大学講師まで幅広く活躍中のパトリック・ハーラン氏(パックン)と、元外交官で、天皇通訳、総理通訳を務めた中川浩一氏『総理通訳の外国語勉強法』著者、現・三菱総合研究所主席研究員)が、英語習得の極意について語りあった。

(前編はこちら

英語の習得に、「何故?は不要」、とにかく「アウトプット・ファースト」で

中川 コロナ禍で、時間ができて、外国語をやらなきゃと考えているビジネスパーソンは増えていると思いますが、同時に、外国語の習得法に悩んでいる人も多いはずです。

 

私は、世界最難関とも言われるアラビア語を、社会人になった24歳のときにゼロから始めました。それでも最終的には総理通訳を務めるまで話せるようになった最大の理由は、赤ちゃんに戻った気持ちで、素直に学習に取り組んだからだと思っています。

中川浩一氏

エジプトでの語学研修中、アメリカの外交官と一緒に授業を受けたのですが、アメリカ人は、英語が世界の共通語だからか、アラビア語を勉強するときも、なぜアラビア語の発音や文法は英語とこうも違うんだとか、授業中に先生にいろいろ不満を言うんです(笑)。これって、日本人にも結構ありがちで、なんで英語の文法はこうなるのって、なんで3単元のsがつくのとかこだわる方も多いですよね。私は、英文法学者になるのなら徹底的にこだわるべきと思いますが、普通に英語を話せるようになりたいと思っているビジネスパーソンは、何故って考えるのは時間の無駄だと思います。

もう一つ、私が、何故アラビア語ができるようになったかというと、研修中は毎日プレゼンの時間があり、とにかく何を「アウトプット」するかを考え、それを人前で話す練習をしたからなんです。ところが、日本人の英語学習はといえば、中学、高校では、大学受験のために、あれやりなさい、これやりなさい、要は押しつけのインプットばかりの勉強でした。そして社会人になったらなったで検定試験のスコアを取らなきゃいけない。そういう中で、いざ今から英語をやりなおそうと思っても、もうすでにたくさん強制的にインプットされてしまった後では、なかなか、やり直せないと思うんです。

パックンはNHKの「英語でしゃべらナイト」など、これまで様々な番組で日本人に英語を教えられていますが、なぜ日本人は英語ができないと思いますか、英語の先生としてのパックンと、アメリカ人なのに流ちょうに日本語を話せるようになったパックンの両面から、日本人にアドバイスをいただければと思います。

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