作者・瀧波ユカリさんが考える
「依存」とは何か?

「この人がそばにいてくれないと無理」と思っていた相手と別れても全然平気だった時に、自分の中の「依存心」に気付いたことがある、と自身の経験を語ってくれた作者の瀧波ユカリさん。
「相手に依存しないようにしたいけど、知らず知らずのうちにどっぷり依存してしまっていたら怖いな…」などと悶々と考えて込んでしまった筆者が、瀧波さんにズバリ、「依存について」聞いてみた!

モトカレマニア(1) (KC KISS)より

――ユリカのように好きな人が自分の中心になってしまって、知らず知らずのうちに「依存的」になってしまうことって結構あるような気がするのですが、そもそもなぜ人は何かに依存してしまうのでしょうか?

「考えることや判断することをだれかに任せている状態は楽だし、責任からも逃れられるからだと思います。ユリカが『結婚したいけど自分からは言いたくない』と思っていたのも依存心が関係しています。自分から言う場合、がんばって説得しても拒否されて傷つくこともあります。でも相手から言ってくれたら自分は受け入れるだけでいいし、その先のことを相手に任せることもできる。人を依存的にさせるのは、傷つきたくない、受け身でいたいという気持ちなのでしょう」


――どうしたら自分が抱いている無意識の「依存心」に気づくことができるのでしょうか?

「『この人がそばにいてくれると幸せ』と『この人がそばにいてくれないと無理』、どっちの気持ちが強いか自分に問い直してみるとよいかもしれません」


――依存している状況から抜け出すために必要なことは何だと思いますか?

「依存相手とだけの閉じた世界にならないように交友関係を広げたり、本や映画をたくさん見たり、とにかく自分の世界を広げることが必要だと思います」

-AD-


――好きになることはいいことだけど、何事もバランスが大事なような気がします。「大好きすぎて夢中になる」ことと「頼ること」の違いって何だと思いますか?

「夢中になりすぎて、その人なしではいられなくなってしまうことがあっても全然いいと私は思います。依存上等です。とはいえ、自分を常に客観視することを忘れないでいる必要はあります。その上で『この依存状態は1年でやめる』とか『相手のいいなりにはならない』とか、自分を守るための一線をどこに引くべきかを学んでいけばいいと思います」


話を聞いてみて、確かに「彼(彼女)だけ…」という依存相手とだけの“閉じた世界”になることは、ちょっと危険かも…と思った。大事なのは「客観性」を持つこと。自分の中の「相手を想う気持ち」は大切にした上で、自分はもちろん相手のためにも、常に客観性を持って、関係を築いていくことが大切なんだろうな、と話を伺って思った。

また、それまで恋愛以外にもちゃんと一人でもそれなりに楽しみを見つけて過ごしていたはずなのに、知らず知らずのうちに楽しみの対象が相手だけになっていたら……。お付き合いするうちに、「自分のこれまでの楽しみが狭まっていないかどうか」考えることも、客観性を保つための1つのきっかけになるかもしれない。