2020年グラミー賞受賞式でのリル・ナズ・X〔PHOTO〕gettyimages

大炎上かつ大絶賛…アメリカで一番流行っている曲の「過激さの正体」

リル・ナズ・Xが問いかけるもの

リル・ナズ・X。

「オールド・タウン・ロード」を大ヒットさせ、2019年を制したアーティストだ。

ラップとカントリーという、水と油以上に混ざりづらそうなふたつのジャンルを融合させた「カントリー・ラップ」の曲で、ビルボードのシングル・チャート1位を19週間連続死守、それまでの16週連続の記録を破った。

この記録を打ち立てたとき、リル・ナズ・Xは弱冠19歳。本格的に音楽活動を始めたのが前年の2018年だから、奇跡の1曲と受け止めれられ、ほとんどの人が「偉大なワン・ヒット・ワンダー(一発屋)」になると予測した。私も、そう思った。

それが、2021年3月にリリースした「モンテロ(コール・ミー・バイ・ユア・ネーム」がまたしても1位に。炎上騒動から絶賛までを集めている真っ最中だ。アメリカにおいてリル・ナズ・Xのどこが新しく、物議をかもしているかを解説したい。

 

リル・ナズ・Xとは何者か?

基本情報から。アトランタ郊外で1999年にモンテロ・ラマー・ヒルとして生まれたリル・ナズ・Xのもう一つの肩書きは「メディア・パーソナリティ」である。

音楽を始める前は、フェイスブックやツイッター、インスタグラム、TikTokとソーシャル・メディアに精通し、ネット上でバズを起こし、フォロワーを増やす活動に熱中したという。

「オールド・タウン・ロード」も、#YeehowChallenge(イーハウ・チャレンジ)とのハッシュタグをつけて発表し、まんまとTikTokでカウボーイの格好をして曲に合わせて踊るアメリカ人が続出、そこからレコード会社の争奪戦が起きた。

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