# 働き方 # アパレル

「心に余裕がないとサービスはできない」仕事がキツくて帰れないアパレル業界に必要な「働き方改革」

7日、東京、大阪、兵庫、京都で出されていた4都府県の緊急事態宣言について、今月31日までの延長が決定した。また愛知県と福岡県も12日から対象地域に加わることになった。

いまだ収束の見通しが立たない新型コロナウイルスの感染拡大だが、緊急事態宣言の地域においても、百貨店ごと休業を余儀なくされたテナントもあれば、店舗規模の関係で営業を続け顧客が押し寄せるショップもある。じつは、自分たちの意図せざるところで「働き方」が決まっていくのは、これまでのアパレル業界の歴史とも重なる。

日本で一番アパレル販売員を取材しているファッションライターの苫米地香織さんが、アパレル業界でようやく始まった「働き方改革」の取り組みを紹介し、サービス業の働き方について提言する

販売員の働き方改革は社会全体の課題解決につながる

Twitterかブログかは失念したが、ネットで「心に余裕がないとサービス業なんかしていられない」という主旨の文章を見つけた。これには、たくさんのファッション販売員を取材してきた者としても、大いに共感した。

サービス業の代表格ともいえるファッション販売員がどういう仕事をしているか、実は思った以上に知られていない。買い物をしに行った店先でしか出会わないため、表面的な“華やかそう”“遊んでいそう”というイメージが先行し、『好きなことを仕事にしている』と思う方もいるだろう。

Photo by iStock
 

確かに店頭では好きな服に囲まれ、お客様にコーディネートを提案して販売したり、店頭でスマホを操作したりする姿を見ると一見「遊んでるの?」と見られがちだが、実際は異なる。集客のためにSNSチェックをしていたり、本部との連絡を取っていたりするのである。その他にも表から見えないバックヤード業務もあり、体力勝負な仕事でもあるのだ。

接客をするために様々な知識や情報を得たいし、体力の回復もしたいファッション販売員にとって、悩ましい問題が、商業施設の長時間営業と年中無休での営業なのである。

消費者としては「年中無休でいつでも買い物ができて便利だから良いじゃないか」と思われるだろうが、それが巡り巡って日本の経済や社会に悪影響を及ぼしているのではないかと、筆者は常々考えている。

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