2021.05.16

ベテラン投資家が「14歳の日本人」に伝えたい「お金に使われない人生」の極意

みんなが言わない「一番大切なこと」
藤野 英人 プロフィール

新しいマネー教育が必要だ

ウェブサイトやスマホアプリなどでライフプランニングのツールを提供している金融機関は少なくないのですが、それらがお客さまのお金の問題を解決する良い答えになっているようには思えないと言います。

「ライフプランは自分がどう生きたいかをデザインすること。そのデザインは根本的に自由であるべきで、標準モデルのようなものはない」
「人生のデザインは親や社会に規定されるものではなく、自由なデザインを誰も批判すべきではない」
「お金の問題を考えるときに大事なのは、どんな人生を歩みたいかという問いかけではないか」

――当社のミーティングでは、こんな意見が交わされています。

 

既存のライフプランニングツールに疑いを持つことなく提供している人たちは、どこかで「標準モデルの人生があり、そのモデルから外れるのは不適切だ」という価値観に染まってしまっているような気がします。そういった人たちにとって、ダイバーシティは「人権の問題であり、社会的正義とされているから進展させなければならない」ものであり、「制約」としか感じられないでしょう。

しかしダイバーシティは社会的正義であると同時に、その進展なくしてユニバーサルな商品・サービスは生まれず、世界でビジネスはできません。標準モデルを疑わず、ダイバーシティの本質を理解できない大人が多いことは、日本企業の国際競争力の低下の原因の一つではないかとも思います。

私は、子どものマネー教育で一番重要なのも「自由に生きていいし、お金の計画だって自分が生きたい未来に合わせて自由に決めればいい」という大前提を伝えることではないかと思います。

同調圧力が強い日本の社会では、子どもに「大学に行っていい企業に就職して、結婚して子どもを育てて家と車を買って……」といった人生設計を背負わせてしまいがちな空気がありますが、そういったステレオタイプからの解放こそマネー教育の第一歩でしょう。

14歳の子どもたちは、新たな時代に対応しながらこれから日本の未来を作っていく人々。その人々のために今、新たなマネー教育が必要とされているのです。

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