2021.05.16

ベテラン投資家が「14歳の日本人」に伝えたい「お金に使われない人生」の極意

みんなが言わない「一番大切なこと」
藤野 英人 プロフィール

ある「違和感」

そもそも、現実の人生は、ライフプランニングで描ききれるような単純なものではありません。

離婚していなくても夫婦仲が悪く家庭内別居状態というケースもあれば、子どもが不登校だったり病気だったり、家庭内に暴言や暴力の問題があったり、アルコールやギャンブルへの依存があったり、多額の借金があったりというように、問題はそこかしこに転がっているものです。

「自分の家は家族仲良く、全員が心身ともに健康で、何の問題もない」という人でも、祖父母やきょうだい、おじ・おばなど親戚まで含めれば、身近に「困った人」「トラブルを起こす人」が1人や2人はいるのではないでしょうか。

 

人は誰しも、何らかの“欠損”を抱えて生きているものであり、「普通じゃない」のが普通なのだと思います。ライフプランニングで想定させられるような「ステレオタイプな普通の人生」は、見方を変えれば極めて異常なのです。

近年は「ダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(包摂性)」の重要性が説かれ続けていますが、ダイバーシティやインクルージョンも、「普通じゃない人」が集まっているのが社会である、というごく当たり前の事実が前提になければ進展しないでしょう。

私が経営するレオス・キャピタルワークスでは、運用する投資信託を買ってくださるお客さま向けの資産形成のアドバイスがどうあるべきかについて議論を重ねているのですが、その議論を進める中、当社の若手社員からも一般的なライフプランニングの考え方に対して違和感を持っているという声は多く聞かれました。

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