親子といっても別の人間で、子どもは所有物ではない。個を尊重しながらも、心を通わせるために9歳の娘さんとひなのさんがはじめたことがある。

「もし、子どもと少しでもすれ違っていると感じたら、『ちょっといい? お話したいんだけど』とすぐ声をかけるようにしています。最近は、娘と交換日記をはじめたんです。3歳の弟がいるし、もうすぐベイビーも生まれてくるから、お姉ちゃんとして我慢することも多いだろうし、きっと話したいこともたくさんあるだろうなと思って。

その交換日記が私の宝物になっています。可愛いの、9歳の女の子が書くことって。学校での出来事を書いていたりするんだけど、絶対に最後の一文は『ママ、大好きだよ』って。おしゃべりをしているときよりも、紙に言葉を書くときのほうがずっとシンプルでピュアな感情に触れられる。これが楽しかった、これが好きだった、これがうれしかった……。思いがけず些細なことを覚えてくれていたりもしていて、キュン死してしまいそうです。『神様、ありがとう』って感謝しながら読んでいます」

思うがままに生きることの大切さ

「どれくらいへりくだればいいんだろう?」。大女優や大物司会者など芸能界の先輩たちと接するとき10代のひなのさんはいつも悩んでいた。他人の顔色を伺うのが日常だった彼女は今、ストレートな感情に触れる喜びや心地よさを知っている。

提供/幻冬舎
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「気持ちを察してくれっていうのは図々しい話。どう考えても相手の気持ちがわかるわけでもないし、特に私は人の顔色を伺って生きてきて、『本当はどう思っているんだろう?』と言葉の裏の意味を探っては怖がってきた。だからこそ、そんなプレッシャーを人に与えるのはやめようよって。思っていることを言わないほうがダメだと。ハワイで暮らすようになって、アメリカ人が悪気もなくストレートに意見をいう姿を見たり、『あなたはそうなのね、私はこうなの』と人との違いを堂々と言葉にするのが当たり前の社会の中に身を置いて、今すごく楽なんです。

すれ違いもないから無駄もない。もちろん日本のレストランで受ける、細やかな気遣いやおもてなしは素晴らしいと思う。でも、日常的な人間関係には不要だなと思っています。嫌いな時は嫌いっていって、好きなときは好きっていう。我が家では、ちょっと不機嫌な人がいて雰囲気が悪くなっていると『ああ、恐ろしい〜! こっちの部屋に避難しよう』なんて言葉にしています(笑)。『なんで機嫌が悪いのかな?』なんて考えても答えは出ないし、疲れるだけですから」