手術、ドラマとは違う部分とそれ以上の部分

「ストレッチャーには乗らないんだ」

手術経験者のあるあるだと思いますが、ドラマのようにストレッチャーに乗って、さまざまな人の手を握りながら手術室へ、ということはありませんでした。もちろん、さまざまなケースがあるので一概には言えませんが、たいていは病室で手術着に着替え、待機し、お迎えに来た看護師さんと歩いて手術室に向かうパターンが定番のようです。

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そして、手術室に到着。
テレビでよく見るベッドやライトにたくさんの機械や道具が所狭しと並んでいて、手術前なのに、まるでドラマのセットを見学しに来たかのようにキョロキョロしてしまう私。

あとはもうジェットコースターのように進んでいきます。
主治医の先生がにこやかに入ってきたと思ったらゆっくり言葉を交わす間もなく寝かされ、全裸にされたと思ったら、なんだかわからないけれどたくさんの装置を全身につけられ、すぐ全身麻酔の点滴が身体に入ってきたと思ったら「冷たい重たい」と感じているうちに30秒くらいで記憶がなくなっていました。

看護師さんの「宮島さーん、終わりましたよー」の声とともに、「めちゃくちゃ痛い!!」と叫びながら目を覚ましました。当たり前ですが、術中の記憶はないので、麻酔注入された時からワープしたかのよう。

自分では記憶が少し曖昧なのですが、「10が一番痛いとして、いくつですか」と聞かれたので、「8!! 8です! 生理痛のひどいやつ!!!」と全身麻酔から覚醒した瞬間とは思えぬ発声と滑舌の良さで叫んだそうです(笑)。

手術後3時間での自撮り。術後すぐは比較的余裕がありました。写真提供/宮島咲良

 手術時間は3時間14分で終了しました。「腹腔鏡下手術」の場合、おへそにカメラを入れて確認しながら、下腹部に開けた小さな穴から卵巣内にできている腫瘍が体内にこぼれないように袋に入れて、卵巣内で潰して取り出します。そして私の場合は癒着が強かったそうで、他の組織とくっついてしまっている部分もしっかりと剥がしてもらいました。