BTSの所属事務所「HYBE」が世界的評価を受ける「納得の理由」

原点はBTSだけではない?
平松 道子 プロフィール

マネジメントの父と言われる、ピーター・ドラッカーは「企業文化は戦略に勝る(Culture eats strategy for breakfast)」という言葉を残し、セールスフォースの創業者マーク・ベニオフは「企業文化はすべてのことに勝る」とまで述べている。

企業文化は、企業の哲学とも言い換えられると思うが、Big Hit EntertainmentそしてHYBEの歴史を見ていると、企業文化と哲学を作ることを重要視してきたことがわかる。

そしてHYBEと名前を変えた2021年4月に会社のスローガンとして掲げられたのは“We believe in music”だ。HYBEと正式に名前が変わる少し前から、各アーティストのSNSでは突如このワードが掲載され、YouTubeではBTSはもちろん、HYBEの各レーベルの主要アーティストが出演したコンセプトムービーも公開された。文化と哲学を作ることは、おそらくHYBEにとって至上命題でもあるのだろう。

 

HYBEが評価される理由

音楽芸能事務所の多くは、CDや音源発売などの音楽活動、ライブやイベント活動、それに付随したDVDやアーティストの肖像を使用したグッズなどのMD事業、番組やCM出演など、アーティストの直接参加が大前提の事業を中心に行われてきている。

日本でもここ数年の間に独立や個人事務所を設立するアイドルやアーティストが増えているが、韓国では、以前から中小規模の音楽芸能事務所が非常に多い。そのほとんどが上記のような事業形態のため、所属アーティストへの依存度が非常に高く、それ故にさまざまな弊害も生まれている。

TIME誌はHYBEについての説明文章の中で、競争が激しい韓国の音楽業界でかつてはアンダードッグ(勝率の低いチーム)の事務所だったが、現在は世界でおそらく最も大きなスーパーグループBTSにより高い成長を続けている。

かつてのディズニーのように、HYBEはファンに配慮した経験と、製品に発展させることができるアーティストIP(知識財産権)に注目し事業を行なっていると記載している(参考:https://time.com/collection/time100-companies/5953582/hybe/)。

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