〔PHOTO〕Gettyimages

井岡一翔の「ドーピング疑惑」、ボクシング業界が抱えている「本当の闇」

日本の検査体制の実態

本当に「井岡 対 JBC」なのか?

プロボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔にドーピング疑惑が持ち上がって大騒ぎだ。奇妙なのはこの報道の発端が、日頃からボクシングを取材しているスポーツ紙などのボクシングマスコミではない週刊新潮、FLASHなど一般誌などだったこと。しかも、複数の媒体によって同時に火がつき、一記者がスクープして続報が広がったのともワケが違うことだ。

〔PHOTO〕Gettyimages
 

さらに言えば、ドーピング問題というのは基本的には、選手の疑惑がシロかクロかが争点だが、検査をした日本ボクシングコミッション(JBC)に不手際があったという話がやけにクローズアップされ、一部では「井岡 対 JBC」の対立図式を強調する記事まで出ている。併せて考えれば、何者かが「井岡 対 JBC」の対立を仕向けているとしか思えないのだが、実は業界内ではその“犯人”がかなり絞り込まれている様子だ。

問題のドーピング検査は、井岡が大晦日に田中恒成を下した世界タイトルマッチでのもの。ある業界関係者によると「検査に関わって情報の詳細を知っている者は(JBCの)4人だけ。マスコミに話したのはその中の誰かしかいない。皮肉にも、いま、その面々がJBCで処分などを決める倫理委員会で審議中で、世間に騒ぎを起こした人物がその後始末も任されてるという変な話だ」と言っている。

JBCには他に職員もいるが、たしかに彼らは一様に本件についてまったく情報を持っていない様子だった。多くの人間が出入りするわけでもない狭い範囲の話を、普段は取材しない複数のメディアが同時報道したのは、内部リーク以外に考えられない。

ではなぜ今回の問題で、業界内部での情報リークの犯人探しが起こったかといえば、そもそもボクシング界にとって、ドーピング検査自体があまり公にしたくない部分だったからだ。

編集部からのお知らせ!

関連記事

ABJ mark

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標 (登録番号 第6091713号) です。 ABJマークについて、詳しくはこちらを御覧ください。https://aebs.or.jp/