「ペット禁止」マンションを買った「動物アレルギーの男」に起きたヤバすぎる悲劇

きっかけはある住民だった…
日下部 理絵 プロフィール

管理員に相談してみると…

入居から1年が経ったある日のこと。咳や鼻水、くしゃみなどが止まらない。熱はないがこのようなご時世もあり、吉田さんは念のため病院に行くと「アレルギー反応」だという。動物に触れた記憶がないし、マンションはペット禁止のはずだ。

それから1週間後、部屋で過ごしているとどこからともなく子犬のような鳴き声が聞こえてくる。まさかと思い、鳴き声の出所をたどると先隣りの部屋に行き着いた。

ペット禁止のマンションのはずなのに、ありえない。かといって、普段からコミュニケーションを取っているわけではないので、どんな人が住んでいるかわからない。突然インターホンを押すのは気が引けて、管理員に相談をした。

 

すると、管理員から「実はほかの部屋からも相談が寄せられている。今度の理事会で話し合う予定です」との回答が来た。理事会で解決してもらったほうが話が早い…そう思っていたところ、事態は真逆の方向へ進展した。

ある日ポストを見ると、ペット飼育に関するアンケートが投函されていた。注意するどころか、むしろ「ペット可」になるような雰囲気が出てきた。

よく話を聞いてみると、事情がわかってきた。鳴き声がした部屋には老夫婦が住んでいたが、半年ほど前にご主人が亡くなり、遠方に住む見かねた娘家族が子犬をプレゼントしたという。

吉田さんの動物アレルギーは、バルコニーでトリミングした毛が風で飛ばされ洗濯物に付着し、発症したのではないかと推測される。いくら動物の毛に敏感な吉田さんも、そこまでケアすることはできない。

管理員はそのおばあさんに、今後「バルコニーでトリミングは控えるようお願いしました」と言う。その後、管理組合とおばあさんとの話し合いの結果、その子犬「一代限り」に飼育可になったという。

事情が事情のため、あまり強く言い出すことはできないが、本来はペット禁止であるわけで、いまひとつ納得できないところもある。吉田さんはやりきれない気持ちになった。

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