イメージを取り繕っても意味がない

ーー物事や人間関係、そして命にも、いつか必ず終わりはやってくる。自分なりの人生の基盤が定まってくると、最初に一歩踏み出すよりも、何年もかけて積み重ねてきた物事を手放したり、終わらせるほうが実はずっと難しいという事実に直面する人も多いのではないか。人生100年時代といわれる昨今、人生の終わり方を考える“終活”という言葉が定着しはじめた。終わりを見据えると同時に、残された人生をどう生きるのか? 終活は決してネガティブなものではなく、人生を再構築していくポジティブなプロセスとして注目を浴びている。

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映画『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』で剛力さんが演じた大原亜矢は30歳、独身。両親の終活を通して、自身の恋愛や結婚、生き方を見つめ直すキャラクターだ。家族の在り方や結婚観をはじめ、人生そのものが多様化へ向かう過渡期に、まさに剛力さん自身も自らの手で舵を切っている女性のひとり。

楽しむというキーワードを、私の中ですごく大事にしています。何事も楽しめないのはいやだし、私の周りにいる人たちも楽しんでほしい思いがすごく強くなっていて。あとは自分の気持ちに反したくないなって。先を見据えて考えることもすごく大事だけど、私は直感で生きているタイプ。ただ大人になって、最初に『これ!』と心が決まっていても、即決はせず一旦は考えるようにはしています。でも、最終的に辿り着くのは最初と同じ答えということがほとんどで、いくら考えても答えが同じになるんだなとわかってからは、考えて足踏みをしている時間をショートカットして、決めた道に進んでいくほうが効率いいんじゃないかなと考えるようになりました。

きっと働く環境が新しく変わったことも大きいと思います。責任を自分で全部背負わなきゃいけないとかシビアな部分はもちろんあるのですが、逆に腹を括れるようになりました。今、感性が豊かな人が増えている時代。イメージを纏ったり、取り繕ってもあまり意味がない気がしています。難しいかもしれないけれど、そのままで生きることが回り回って一番ラク。そういう意味でも今すごくそう感じてます」

撮影/生田祐介
剛力彩芽(ごうりき・あやめ)
1992年8月27日生まれ。神奈川県出身。2002年、芸能界デビュー。2008年から2013年まで、雑誌『Seventeen』の専属モデルを務める。ドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』(CX)で本格的に女優デビューを果たし、以来、ドラマや映画、舞台、CMなど幅広く活躍中。