信州大学特任教授であり、法学博士・ニューヨーク州弁護士である山口真由さん。いわゆる"高学歴女性”として取り上げられることも多く、男性社会のなかで活躍する山口さんだからこそ感じる、日々の「なんでなの?」を連載で綴っていただいています。

今回は眞子さまと小室圭さんのご結婚問題で考える“本当の幸せ”について。結婚は幸せが確約されていないと祝福されないなのか…お膳立てされた結婚は幸せなのか…そこから見えてくる世の中の結婚観とは――。

対照的な、2人の「ケイさん」

「眞子さまには幸せになってほしい」皇室を長年取材してきたジャーナリストの言葉には実がこもっていた。

その日、私はある雑誌の座談会なるものに参加させていただいた。テーマは眞子さまのご結婚だ。各界の権威による議論は、下世話なスキャンダル報道を凌駕してとても勉強になった。そして、その座談会の終盤に、長年、皇室に寄り添ってこられたジャーナリストの方が冒頭の言葉を口にしたのだ。

[PHOTO]gettyimages
-AD-

続く言葉を彼は飲み込む。そして、その沈黙の意図を汲み取とうとするかのように、他の参加者が小室圭さんの対照として「もう一人のケイさん」の名前を挙げた。

高円宮家の三女・絢子さま(現・守屋絢子さん)とご結婚された守屋慧さんだ。

通産官僚の父の都合で、フランスで幼稚園を出た慧さんは、港区で高校までを過ごし、慶応大学へと進学する。中学・高校時代にはスイスのインターナショナルスクールに、大学時代にはイギリスの名門オックスフォード大学にも短期留学した。そして、大学卒業後には祖父が常務取締役を務めていた日本郵船という日本の三大海運会社の1つに入社している。

一方、慧さんの母は国際貢献への情熱を持ち、「国境なき医師団」の理事を務めて「国境なき子どもたち」の立ち上げにも関わった。そして、慧さんは「国境なき子どもたち」の理事として母の活動も受け継いでいる。

つまり、慧さんは実業の伝統を父方から、奉仕の精神を母方から受け継ぎ、その端麗な容姿も相まって、「ノブレス・オブリージュ」を地でいく現代の貴族にも見える。

他方、小室圭さんにも、当初、マスメディアは同じように「海の王子」を見出そうとした。インターナショナルスクールに通い、国際基督教大学(ICU)を卒業した圭さんは、超有名メガバンクの出世コースに配属されたのだから、確かに貴公子だ。