# 相続

夫に愛人がいる…絶望した妻が「1億円」を使って仕掛けた「壮絶な逆襲」の中身

江幡 吉昭 プロフィール

あの事件とはなにか。

実は田中さんには家族も知らない秘密を長年抱えていました。それが判明したのは10年前に田中さんの母が亡くなったときのことです。

母の相続手続きはかなり大変でした。読者の方もご存知かもしれませんが、相続時の手続きはとても面倒です。社会保険の手続きからはじまり、葬儀や法要の手配の一切、それらが落ち着いたころには銀行や不動産の名義変更も待っています。

いつも仕事で忙しい田中さんは、典型的な亭主関白で、家事のほとんどすべてを専業主婦である妻に丸投げするのが常でした。しかし母の相続手続きに関しては、なぜか丸投げすることをせず、すべて田中さん本人でやろうとしました。

 

妻としても、若干違和感を覚えながらも、いつもは一方的に仕事を頼まれるだけなので、今回は助かったわと、思っていました。しかし、司法書士からの電話で妻は田中さんがなぜ自分に任せないのか、を知ることになりました。理由は、秘密を知られたくないためだったのです。

具体的には、それまで聞いたことのない義母の娘の存在でした。田中さんに電話をした司法書士は、書類の不備に関して留守電を残していました。

「妹さんの印鑑証明書を取ってくださいね」という内容です。これを聞いた瞬間、妻は胸騒ぎを覚えました。田中さんには兄と弟はいるものの、妹がいるなどという話は一度も聞いたことがありません。しかも、その妹の印鑑証明が欲しいと司法書士はいっている……と言うことは、相続にも関わっている可能があるのは間違いありません。

不審に思ったものの、長年の夫婦関係から田中さんに直接問いただすのを躊躇った妻は、田中さんと日ごろから仲のよくなかった弟に真相を確認することにしました。

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