税務署から突然「4000万円支払え」…夫を亡くした60代女性が命じられたワケ

江幡 吉昭 プロフィール

こうした、実質的には夫の財産を、妻や子供の名義に生前移しておいた財産を、名義保険や名義預金と言います。そして、これらは相続税の税務調査で指摘されることが最も多い事象です。一般の方の中にも、旦那さん名義のお金が多いので「相続税がかかったらいやだわ……」という軽い気持ちで預金を自分や子供に移動している人は多いのではないでしょうか。しかし、税務署は必ず見ており、指摘してきます。

今回の田中さんの妻の行動は、自分がトクをしたいというよりも、愛人に財産を渡したくないという気持ちからでしたが、結果として税務署から怒られ、4000万円も追加して相続税を払うという、散々な目にあってしまいました。

 

田中さんの死後、2人の息子たちも医者を継がず、彼が経営していたクリニックも閉鎖になりました。田中さんの妻も税務調査で修正申告をしたことで、手元の現金が大幅に減ってしまい、かつての医者の奥様として派手な暮らしから一転、地味な余生を送っています。

動機はともかく、不正がうまくいくことはありません。相続の準備は大切ですが、それはあくまでも合法の範囲であることは言うまでもないですし、素人が安易に手を出せるほど簡単な世界ではない……と言うことでしょう。

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