2021.05.08
# 新型コロナウイルス

菅総理は「決断」できるか…じつはいますぐ「五輪中止→総選挙」で“大勝利”できるワケ

橋爪 大三郎 プロフィール

解散の時期は…

では、オリンピックを中止した菅総理は、つぎに何をすべきか。

オリンピック、パラリンピックが中止になり、スケジュールの空白が生じる。解散・総選挙は、このタイミングしかない。

解散は、首相の専権事項である。菅総理のもとに自民党は結束するしかない。オリンピック中止で、世論の追い風を受ける菅総理に、菅降ろしをかける余地がない。

総選挙に、自民党は勝てるか。負けはしないだろう。野党は分裂して弱体である。コロナもオリンピックも攻撃の決め手にならない、野党に勝ち目はない。選挙結果は、おおむね現状維持になるはずだ。

 

総選挙で負けなかった。自民党政権を維持した。この功績は、菅総理のものになる。自民党総裁に再選され、首相も続投することになろう。オリンピック中止を決断すると、順風シナリオの(D)(E)がかえって実現するのである。

私が菅総理のブレーンであれば、以上のように進言する。ほんとうにブレーンだったら、疎まれるかもしれない。でも私はただの民間人。びくびくする理由はない。

菅総理が、政治家として国民と世界の利益を考え、オリンピック開催へのこだわりを捨て、勇気ある決断をすることを願う。国を混乱から救い、国民の犠牲を最小限に抑えることができるかどうかは、菅総理の決断にかかっている。

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