2021.05.09
# 半導体 # 韓国

日本の「お家芸」製造業、じつはここへきて「圧倒的な世界1位」になっていた…!

「悲観論」は間違っていた
大原 浩 プロフィール

ソフトウエアのようにコピペできないハードウエア

デジタルデータは簡単にコピペできる。誰もが簡単にマネができるからこそ、世界中に急速な勢いで広がった。

しかし、「ハードを製造する技術」は全く異なる。以前、富士重工からJAXA(宇宙航空研究開発機構)に出向していたことがある知人が、「製造業は、理屈通りにいかないから、試行錯誤の繰り返しだ」と言っていた。

デジタルは、組まれたプログラムのとおりに動くのが当たり前だが、製造業においては「理屈通りに製造しようとしても大概うまくいかない」からその数限りない失敗をフィードバックしながら完成に近づける「アナログ的」な手法が重要だということだ。

 

真空中であっても、厳密に言えば物質が生まれたり消えたりしているし、宇宙線は我々の体を常に通り抜けている。ましてや工場の環境の中で、純粋な物理学や化学の理論通りに物事が運ぶわけではない。

だから、工場の環境の中でどこまで「理論を実現できるか」が勝負なのである。

現在の製造業は、ステラケミファなどのフッ化水素の12N(99.9999999999%)以上の高純度精製化や、「ナノスケール」の半導体製造に代表されるように「高純度化・微細化」が大きな流れだ。

ちなみに、原子や分子のサイズがおおむね「ナノスケール」である。つまり、ナノレベルの製造技術というのは、分子・原子1個を扱うことに匹敵する精度なのだ。このような微細な技術は日本のお家芸である。なおかつこの「アナログ技術」をコピペで盗むことはできない。

SPONSORED