広場で人目を気にしながら練習を

その他、サッカーや野球も、練習場や試合会場が自治体の施設だったり、学校のグラウンドだったりすると、中止に追い込まれているところが多い。

Dさんの小学生の子が所属する、地域のダンスサークルは、マンションの集会室や公的な施設を借りて練習していた。まん延防止や緊急事態宣言により、施設を借りられなくなり、先生にZoomでのレッスンを依頼し、つながりを保っている。

3月からは、混んでいない広場で屋外練習を始めた。様々な価値観の人の目があるため、緊張感を持ち、保護者が付き添う。ノマドのように、練習できる場を求めている。

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日頃からのリアルな信頼関係が浮き彫りに

Eさんの子供たちの習い事も、緊急事態でことごとく休みになった。「でも、先生が良心的で、月謝制だったのを都度払いにしてくれたり、既に払った月謝については、繰り越して再開してから使えるようにしてくれたり。納得して続けられます」

習い事やスポーツ活動は、子供の健康や友達・先生とのつながりを考えると、居場所の機能もあって、コミュニティにおけるセーフティネットの一つだ。

昨年から、感染予防のための閉鎖・活動中止に振り回され、子供たちも保護者も、疲れ切っている。様々な業種が、かつてない危機に直面する中、習い事の運営側も不安定になり、保護者との間にあつれきが生まれがちだ。行政等の理解や支援も、必要だと思う。

一方で、オンラインレッスンを成功させ、柔軟につながりや練習の機会を維持したり、クラウドファンディングにトライしたり、先進例もある。保護者たちも、教える側も、日頃からのリアルな信頼関係を大事にし、感染には気をつけながら、子供の健全な生活のため、歩みを止めない方法を模索していくことになりそうだ。

企業として運営を考えながら、子どもたちが健やかに学べる場所作りを考える――習い事の運営はコロナ禍他の業種と同様苦境に立たされているが、保護者たちと信頼関係を築き、ともに「子どもたちのために」できるやり方を考える必要がある Photo by iStock