4月25日、4都府県に三度目の緊急事態宣言が出され、商業施設や図書館等が休みになった。子供たちは、休校にはならなかったが、習い事やスポーツ活動が思うようにできなくなり、エネルギーを持て余している。保護者は、習い事の月謝が返金されないことに頭を抱え、昨年の緊急事態時から進化しない対応への不満をもらす。会場の都合で活動場所がなくなるケースも多く、子供の心の健康のために、柔軟な対応を求める声も上がる。一方で、教える側もそれぞれに継続の道を探っているようだ。現状をジャーナリストのなかのかおりさんが取材した。

会場が使えず休み、自宅学習だけどフル払い

東京都内の働く母親・Aさんは、三度目の緊急事態宣言に伴う習い事中止の連絡を受け、頭を抱えた。

「もう、いい加減にしてほしい」

小学低学年の次女は、フランチャイズの学習塾に通っている。今回の宣言で学習塾への休業要請はないが、会場のマンションの集会所が借りられなくなり、休みに。24日、先生からメールで知らされた。

「プリント学習がメインの塾です。休みの間は週1回、プリントを先生と交換するだけで、月謝は2教科で1万6000円ぐらい。そのままフルに支払うんですよ」

その塾は保育園や学校に近く、利便性から選んだ。通常は週2回、会場に通ってプリントを進め、わからないことは先生に聞き、宿題をもらって帰る。学校の授業の予習になり、成果は感じるそうだ。

「昨年も、集会所の貸し出し中止で、休みになりました。当時は、初めてのことだし、仕方ないと思いました。

週に1回、プリント提出日があり、集会所があるマンションのロビーに持参しました。学年ごとに時間を分けて、先生が丸つけしたプリントが返され、新しい自宅学習のプリントを受け取りました」

問題を作ることそのものがその塾の最も大切な役割という塾もあるかもしれない。しかし「その空間で一緒にやること」が利点の場合、自宅学習ではなかなか難しいのは事実だろう(写真の人物は本文とは関係ありません) Photo by iStock
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親が自宅でやらせる努力を…

大量のプリントは、自宅ではやりきれないという。

「ずっしり重いプリントの束を受け取った瞬間、もうできないと子供は思ってしまうものです。全部できなくてもいいからやろうね、と親が声をかけます。ここまでやったらおやつにしようとか、YouTubeを見ていいよとか、目標を作ります。

出されたプリントの半分ぐらいできたら、いいほうです。会場に行くと、周りの目が刺激になって、学習が進みますが、自宅学習は、親が根気よく見る必要があります。しかも最近、場所代がかかるという理由で、月謝が値上げして。その会場を借りる代金は、そんなに高くない。余計に納得できない思いです」

月謝を返金できないのは、運営費用がかかるとか、コロナ禍で生徒が減っているとか、事情があるのだろうか。その塾の広報に問い合わせたところ、「この件に関しては、回答を控える」とのことだった。