家庭でも活用したい「プライベートゾーン」の話

最初に触れたいのは、プライベートゾーンの話だ。

これは性教育でよく言われている重要な概念だ。文科省の『生命の安全教育』では、「水着で隠れている部分は自分だけの大切なところ」とある。自分のプライベートゾーンは見せない、触らせない。他人のプライベートゾーンは見ない、触らない。とても大切なルールだが、私はプライベートゾーンの話をする際、以下の3つのことを特に大事にしている。

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1)プライベートゾーン以外の部位も大切だということ

「あなたのからだはあなたのもので、全部大切なんだよ」と強調する。この前提がないと「プライベートゾーン以外ならOK」と解釈してしまう。指導の手引きにも、実際の性暴力においては、水着で隠れる部分への接触だけでなく、体を撫でる、顔にキスをするといった行為が多いことを念頭に、「水着で隠れる部分のみ」が大事であるという伝え方にならないように注意する、自分の体は全てが大切であることを伝える、とある。

2)もし見られたり触られたりしていても、されたあなたは悪くないということ

既に触られた経験がある場合、「見られた自分が悪い」「触られた自分が悪い」「自分はいけないことをしたんだ」と自分を責めてしまう。手引きにも「性暴力被害を受けている児童がいる可能性があることを意識した上で、授業を行う必要がある」と書かれている。「被害者は悪くない」ことを前提に伝えるようにしている。

3)自分のプライベートゾーンは見たり触ったりしてもいいということ

「いけません」ばかりの教育では、自分の性器や身体がネガティブなものになってしまう。これは指導の手引きには書かれていないが、性そのものを肯定的に捉えるためにも大切なことと考えている。「自分のからだは自分のものだから、自分はどこを見てもどこを触ってもいいんだよ。誰も見ていないところでするのがマナーだよ」と伝えている。

文科省の『生命の安全教育』の教材ではこんな内容で伝えているが、プラスアルファの説明も必要とにじいろさんは言う。出典/『生命の安全教育』文部科学省