相手の言葉が聞き取れない…「気が散る」のレベルを超えた、注意障害の苦痛

発達障害=「無理ゲー世界」体験記・3
鈴木 大介 プロフィール

以上。これが、僕の経験した最後の注意障害=「全部入ってくる」だ。流れを整理すると、

1 一点に注意を集中しようとする
2 その集中の持続が解けて全方位の無駄な情報が頭に強制侵入してくる
3 その中で最も不快や苦手を感じる情報に注意が向く
4 ゴリラグルーで固着!

やってられんわ……とは思うけど、ああ、この症状、僕知ってますよ。

これは一般的に言う「気が散る」。そして発達障害や高次脳機能障害を説明する書籍などでは「選択的な注意ができない」「注意の持続が困難」「集中力の低さ」なんてサラっと書かれてるあれですね。

けど正直、そんなテキトーな書き方してる本は片っ端から焚書にするか、以下のように書き直してほしい!

「注意の持続が困難とは、当事者本人が全身全霊で努力しても、一点に注意を向け続けることができない状態。注意が散漫になるとは、周囲のあらゆる情報が均質に脳に入ってきて、その中で何かに注意を集中させようとどんなに努力しても無駄で、一層混乱してしまう状態」

やっぱりこれも、根性や努力でどうにかなるレベルではないから、障害化する。

 

目当てのものを、探し出せない

と、ここまではお読みいただいて、第1回第2回の読者はお気づきだろう。そう。今僕は注意障害の「全部入ってくる」について、耳から入る聴覚情報の場合に起きることを描いたが、やっぱりゴリラグルー現象同様、「視覚情報」でもこの症状は起きてしまうのだ。

僕にとってのそれ、視覚情報が「全部入ってくる」については、「たくさんのものの中から特定のものを探し出すことの困難」として現れた。なお、この症状は、病後6年経つ現在でも続いているものだ。

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