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知的障害児の親が悩む、子どもの「老後資金は誰が管理するか」という大問題

自閉症がっちゃん(9)お金、その1
※本記事は発達障害児の老後資金貯蓄の一例として「生命保険信託」を紹介しておりますが、それを勧誘および促すものではありません。

1000万円預かっていただけますか?

今回は、本題に入る前にまず謝罪したい。本連載の第7回で「アイムの卒業生」の話をした。その時のタイトルに関して私の意図していたのと違うタイトルになってしまい、私自身後日読んで後味が悪かったので、同じように感じた読者もおられるだろう。

記事の本文は全て私が書いているのだが、タイトルだけは担当編集にお願いしている。読者からの指摘があったとおり、「療育をしないが正解だった」は私も意図していないものであった。

このテーマには白黒をつけることができないのは理解しているつもりだ。療育は場面によっては効果的なものもあり、それに関してはこの連載の中盤からより丁寧に扱っていきたいと思っている。よって違った趣旨のタイトルで出してしまったことに関しては、この場をかりてお詫びする。

さて、ここから本題に入りたい。今回のテーマは「障害者の老後とお金の話」だ。

「アイムさんで1000万円預かっていただけますか?」

ことの発端は、私が運営しているアイムの利用者家族からの相談だった。理由は「自分(親)がいなくなった後に一生息子の面倒をアイムにみてもらいたいから」とのこと。そこまで信頼していただきうれしい限りだが、これは双方にリスクが伴う。

まずは40年後に会社が存続しているかわからない。福祉制度が変わっている可能性も高い。そして下手をするとうちの会社の資金繰りが悪くなり(例えばコロナとかで)、預かっているお金を使い込んでしまうリスクもある。

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介護付きの高級物件に1,000万円という初期費用を払ったものの、そのあとに運営会社が倒産して財産ごと失う高齢者のニュースも度々耳にするが、同じことがおきうるので、福祉施設にお金を預けるのは利用者家族にとってもリスクが高い。

実はこの一件は、私にとっても命題であった。なぜなら私も現在19歳になるかなりヘビーな自閉症の息子がいるからだ。そこで私はこの件に関してリサーチをはじめてみた。

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