2021.05.14
# 新型コロナウイルス

コロナ禍で「売上半減」になっても、手元資金が3倍になる「BS脳」のヒミツ

学ぶべきはMBAでなく「母ちゃん」!?

新型コロナウイルスの感染拡大により、企業は大きなダメージを受けた。多くの企業で売上が減少し、2020年春から夏にかけて緊急融資でつないだ企業は少なくない。だが最近になり、同じ企業規模であってもキャッシュフロー(手元資金)に大きな差が出始めている。その分かれ目となるのが金融機関との付き合い方を見直すことだ。

金融機関とコンサルティング会社で経営者と伴走し、250社・約50億円以上のキャッシュフロー改善効果を出してきたReBank代表取締役CEOの文野成信氏が、その要諦を解説する。見習うべきはビジネススクールではなく「母ちゃん」だった。

「PL脳」で考える人はお金が貯まりづらい

「一年後の手元資金がいくらあるのか」

私はこれまでコンサルタントとして2000人の経営者に会ってきたが、彼ら彼女らの9割はこの質問をすると答えに窮する。

手元資金は分からない一方で、売上目標は1年まで答えられる人は多い。売上は希望的観測でしかなく、家賃や人件費といった固定費を差し引くといくら残るのかが把握できていない。

ほとんどの経営者が「なんとかなるだろう」と「PL脳」で考えているのだ。

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PL脳とは、短期的な売上高や利益といったPL(損益計算書)上の指標で思考すること。一方で、「BS脳」はフローではなくストックである純資産などのBS(貸借対照表)上の指標で思考することを言う。

企業に勤めるビジネスパーソンも同様で自社の財務状況をBS脳で分析できる人は少ない。1年単位で業績を評価されてしまう文化が根づいているからだ。

いま自身がPL脳だと分かった人は、すぐに改めるべきだと筆者は言いたい。PL脳のままでは、経営者は、コロナ禍の融資に積極的な金融機関と良好な関係を構築しにくい。

ビジネスパーソンにしても同じで、経営目線を持てない、さらには家計に置き換えてもキャッシュフローを改善できない。金融機関の担当者と同じ思考で考えることが必要だ。

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