謎の怪文?暗号文?

4月21日、日本マクドナルドがこんなツイートをアップした。

6404 69 25 03 6505 
44 45 6105 12 
63 43 21 43 67

この数字配列を見て、ピンと来た人は、きっと30代後半以上、40代の人が多いに違いない。これは、ポケベルのメッセージだ。
(答えは、のちほどお伝えします!)

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1958年にアメリカで生まれたポケベルは、1968年には日本に上陸。ただ、もともとは緊急呼び出し用で、営業職や医療従事者などに使われていた地味なツールだった。

それが、1992年ぐらいから女子高生を中心に、連絡ツールとして一大ブームになった。「コギャル」と呼ばれた女子高生が渋谷の街を占拠していた頃、古い言い方をすれば、「ポケベルはイケてるコギャルのマストアイテム」だった。スマホはもちろん、携帯もPHSもない時代。イエ電(自宅の固定電話)以外で、親に干渉されることなく、友達や彼氏と頻繁やり取りできる唯一の手段が、この「ポケベル」だったのだ。

1993年には、当時男性に圧倒的人気があった裕木奈江主演のドラマ『ポケベルが鳴らなくて』(日本テレビ系)で、ポケベルが唯一の連絡手段の不倫ストーリーが話題になった。1995~1996年には、ドコモはポケベルのCMキャラクターを当時、大人気だった広末涼子を起用。「誕生日にポケベルもらってうれしい、誰にベル番教えようかな」というセリフに、多くの親たちがポケベルをねだられる現象も発生した。

1990年代後半、男女ともに大人気だった広末涼子。CMから「ポケベル娘」と呼ばれていた。photo/Getty Images

そんなに流行るなら、きっと便利に違いないと思うだろう。スマホ世代は、LINEのようにコメントが次々と書き込めるものを想像するかもしれない。しかし、実際には相当めんどくさい、頭を使うツールだった。1994年にカタカナやアルファベット、絵文字などを表示できる「テレメッセージ」タイプのポケベルが登場したが、それまでは、日本マクドナルドのツイートでわかるように、イエ電や公衆電話から数字だけを入力し、ポケベルにも「数字だけ」しか表示されなかった。

文字だけでなく、多様な絵文字やスタンプ、写真に動画など、なんでも双方向でやり取りできるスマホとは違って、信じられないほど地味な数字だけのやり取り。でも、数字だけだからこそ、「さまざな暗号文」も生まれ、想いを伝えるとても大切なツールだったのだ。