コロナ禍でのおうち時間を充実させるべく、断捨離してみようという人も多いのでは。長い時間をかけて集めてきた趣味のモノなど「簡単に捨てられないモノ」を抱える人は、どうすれば快適な部屋にできるのか。そんな「捨てられない」悩みに、「断捨離」提唱者で『モノ・人・心の悩みが消えていく 断捨離道場』(講談社)を刊行したやましたひでこさんがずばり一刀両断! 悩みを通して、捨てるためのアドバイスを紹介している。

刊行を記念して、本書より抜粋して舞台的なお悩みの回答を紹介していく短期連載。第3回は「コレクションの断捨離」。ある意味もっとも捨てづらいモノの悩みだ。フィギュアやぬいぐるみ、ずっと集めてきたものが山になっていないだろうか? もちろん心の支えにしている大切なものを捨てなければならないということはないけれど、「本当は捨てたい」の背中を押す発想の転換とは――。

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「可哀想」なのは果たしてどちら?

Q1
ぬいぐるみを捨てるのが可哀想です。
我が家には、数十年以上もの間、押し入れやクローゼットの中で眠っているぬいぐるみが数え切れないほどあります。なかには娘が幼い時に可愛がっていたものもあれば、私が独身時代から大切に持っているものもあり、どれも思い出深いです。
収納スペースが足りないのは事実なのですが、捨てるのは可哀想に思えて悩んでいます。
愛情をもって過ごしてきたモノほど捨てられない…Photo by GettyImages

A
ぬいぐるみに限らず、お人形さんやお雛様などの処遇に頭を悩ます人は多いですね。どうやら私たちは、顔があり目があると、ただのモノとは思えないようです。
なかでもぬいぐるみは、飾り眺めるだけでなく、触れて抱いた温もりの感覚が残っているのでしょうか。おいそれと処分する気になれないのも無理からぬこと。

ところで、ぬいぐるみと聞くと私は、この光景を必ず思い出すのです。それは、メディアの取材で訪れたご家庭でのこと。2LDKマンションの物置と化した一室には壁一面に備え付けの巨大な棚があり、その上段にはずらりとぬいぐるみが並べられていました。聞けば、それらは奥様が小さい頃から持っていたもの。しかし、彼女の子どもは息子さんひとりで、女の子仕様のぬいぐるみには興味を示さないのだとか。

何よりも私が違和感を覚えたのは、そのひとつひとつに透明なビニール袋がかけられていたこと。私にはぬいぐるみたちがビニール袋の中で窒息しているように感じられて、切なくなりました。