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対中国政策でバイデン大統領が民主党支持層から「失望」された決定的な理由

なぜ対中融和を滲ませたのか

バイデン氏が好んで使う言葉

ジョー・バイデン米大統領は就任100日を迎える前日の4月28日午後9時(米国東部時間・日本時間29日午前10時)、米連邦議会上下両院合同会議で施政方針演説を行った。

バイデン演説についての我が国メディアの報道は一様に、「米、対中競争力を強化」(『読売新聞』の1面トップの見出し。以下同じ)、「専制主義に勝ち抜く」(『産経新聞』)、「対中国『競争に打ち勝つ』」(朝日新聞)などと対中強硬姿勢を改めて示したと報じた。

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確かに、バイデン氏は中国の習近平国家主席を「専制主義者」(autocrats)と呼び、「彼や他の専制主義者は、民主主義はコンセンサスを得るのに時間がかかり過ぎ、21世紀には専制主義に対抗し得ないと考えている」と述べた。

でも肝心な香港・新疆ウイグル自治区の人権弾圧問題や台湾に対する武力威嚇の繰り返しなど同海域での海上覇権行動についての言及は一切なかったのだ。

 

バイデン氏が好んで使う言葉「中間層」(middle class)に該当する高学歴の民主党支持層が主たる視聴者である米CNNがバイデン演説後に実施した世論調査で、70%前後の高い評価結果が出ると思われたが、実際には「とても評価できる」が僅か51%に留まったのだ。バイデン民主党政権支持層の失望を招いたのである。

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