IZ*ONE〔PHOTO〕gettyimages

「IZ*ONE」とは一体何だったのか…2年半で見えた日韓アイドルの「決定的な差」

日韓混成のガールズグループ・IZ*ONEが、4月28日に活動を終了した。

2018年にMnetのオーディション番組『PRODUCE 48』を経て結成されたこの12人組は、デビュー当初から大ヒットした。K-POPのガールズグループでは、BLACKPINKとTWICEに次ぐ人気を維持してきた。惜しまれる解散は、結成時から予定されていた2年半の活動期間に達したからだ。

IZ*ONEで特筆すべきは、AKB48グループの日本人メンバー3人が加わっていたことだ。宮脇咲良(HKT48)、矢吹奈子(同)、本田仁美(AKB48)の3人がそうだ。日本のトップグループのメンバーが、いわば“期限付きレンタル移籍”のかたちでK-POPグループに加わったのは、極めて異例のことだ。

さまざまプロダクションから集まった12人は、今後それぞれの会社に戻って新たな活動を始めると見られる。48グループの3人もいったん帰国した。人気グループだけあって、彼女たちの動向は今後の日韓の音楽状況にかなりの影響を与えると予想される。

今後のK-POPとJ-POPにおいて、大きなメルクマールとなると見られるIZ*ONEの2年半を振り返る。

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IZ*ONEが誕生するまで

『PRODUCE 48』が放送されていた2018年、筆者はその模様をこの『現代ビジネス』で4回に渡って逐次レポートした。IZ*ONEが誕生するまでのプロセスを入念に追っていた。

・AKBが開いたパンドラの箱『PRODUCE 48』の代償と可能性(2018年8月3日)https://gendai.ismedia.jp/articles/-/56778
・『PRODUCE 48』で露呈した、日韓アイドルの決定的な違い(2018年8月17日)https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57011
・『PRODUCE 48』が保守的な日本のアイドル像を破壊する可能性(2018年8月31日)https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57301
・『PRODUCE 48』は“JK-POP”の生みの親になるかもしれない(2018年9月20日)https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57573

当時、日本では『PRODUCE~』シリーズは広く知られていなかった。だが、2016年にI.O.I、2017年にWanna Oneが生まれて大ヒットした実績を踏まえれば、新シリーズから誕生するグループの成功は十分に予想できた。

それ以上に興味深かったのは、Mnetが秋元康と組みAKB48グループのメンバー39人を参加させたことだ。それは参加者(練習生)の4割に相当し、当初から日韓混成のグローバルグループが目的とされていた。それまでにも、少数の外国人が参加したり、中国へ番組パッケージを輸出してグループを創ったりはしていたが、これ以後にもここまで多くの外国勢が参加したことはない。結果として、日韓の文化的な差異がさまざまに明らかになった興味深い企画となった。

当時は、BTSがドーム公演を成功さえ、日本出身者3人を含むTWICEが日本でも大ブレイクしてから1年ほど経った頃。すでに定着していたK-POPは、最大の海外マーケットで拡大期に入っていた。そこで、現地(日本)の人気アイドルグループと全面的に手を結んだ誕生したのがIZ*ONEだった。

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