東大医学部でも落ちる医師国家試験、「4つ間違えたら即不合格」な問題があった!

今年は「コロナ」を意識した問題も
庄村 敦子 プロフィール

前出のメディックメディアでは、医師国家試験の解答速報&採点サービスを実施しており、受験生の約9割が利用。サービス利用者から、成績通知書に記載された「禁忌肢選択数」の情報を提供してもらって分析し、どの選択肢が禁忌肢だったのかを特定している。

「受験生の情報を分析した結果、少なくとも8問の禁忌肢問題を特定しました。誰も選ばなかった禁忌肢もあると考えられるため、さらに2~3問あったと思われます。毎年、10問前後が禁忌肢になっていますが、ここ数年の傾向としては、臨床実地問題での『過剰な治療』の禁忌肢が増えています」(山本医師)

特定された8問はすべて臨床実地問題で、患者の症例を見て、「まず行う処置」や「適切な対応」などを選ぶ。

そのなかの1問を要約して紹介しよう。

Q バイク事故で右足を骨折し、受傷の6時間後に洗浄、外科的処置を受けた47歳の男性が、5週間後に痛みと腫れが出てきたため受診した。右下腿の実際の写真、エックス線写真、血液検査の結果をみて、治療として適切なものはどれか。

a 下腿切断 
b ギプス固定 
c 足関節固定術 
d デブリドマン 
e 骨折部への人工骨移植
Photo by iStock
 

正解は壊死組織を除去する「d デブリドマン」で、選んではいけない禁忌肢は「a 下腿切断」。

「下腿の切断は、義足をつけることになる重度の治療です。足を切断するしか選択肢がない場合もありますが、それよりも軽度の治療で改善が見込める場合には、足の切断という過剰な治療を選択してはいけません」(山本医師)

ここ数年の試験の分析結果によると、ある病気が疑われる患者にやってはいけない治療や検査、使ってはいけない薬、病態を悪化させる初期対応、法令違反などが禁忌肢になっている。

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