東大医学部でも落ちる医師国家試験、「4つ間違えたら即不合格」な問題があった!

今年は「コロナ」を意識した問題も
庄村 敦子 プロフィール

医師国家試験対策予備校テコムの米岡理医科事業本部長は、この年の合否結果についてこう話す。

「例年、禁忌肢選択数のみで不合格になる人はほとんどいませんが、112回は50~60人ぐらいが禁忌肢で不合格になったように思います」

また、『医師国家試験問題解説』などを出版する医学書出版社・メディックメディアの編集者で医師の山本茜さんは、禁忌肢問題についてこう説明する。

「法律に反する行為、患者さんが亡くなったり、重い障害が残ったりするような医療行為が禁忌肢になりやすいようです」

禁忌肢とは、わかりやすく例えるならばテレビ番組「芸能人格付けチェック」の「絶対アカン」選択肢だ。今年3月に放送された同番組では、3つの肉を食べ比べて牛肉を選ぶ問題で、不正解の選択肢は魚のマカジキ、「絶対アカン」食材が革靴に使う豚の皮だった。不正解はワンランクダウンだが、革靴を選んだら画面から消えてしまう。

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テレビ番組なら、禁忌肢を選んでも笑って済ませられるが、医師国家試験の場合、患者さんが亡くなることもある怖い選択肢なのだ。合格すれば4月から研修医として働くわけだから、禁忌肢をいくつも選ぶ人を振るい落とす合格基準があることは、患者さんの安心にもつながるだろう。

「感染症」の問題が出た今年の試験

コロナ禍で行われた第115回医師国家試験は、受験者数が9910人、合格者数が9058人で、合格率は91.4%だった。医師国家試験には、過去2年間ぐらいに流行した病気が出題される傾向がある。今年の医師国家試験はどうだっただろうか。前出のメディックメディアの山本医師は、こう話す。

「新型コロナウイルス感染症は、まだエビデンスがはっきりしていないため、新型コロナそのものの問題は出ていませんが、感染症に関する問題は5問ぐらい出ていました」

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