東大医学部でも落ちる医師国家試験、「4つ間違えたら即不合格」な問題があった!

今年は「コロナ」を意識した問題も
庄村 敦子 プロフィール

そもそも、医師国家試験とは?

「必要な点数をとれた自信はありましたが、医師国家試験にはドボン問題があるから、合格がわかるまでは少しドキドキしました」

首都圏の国立大学医学部を卒業した女性医師は、受験した当時をこう振り返り、笑顔を見せた。

1946年から始まった医師国家試験は、これまでたびたび改革が行われた。2018年には、前年の「3日間で500問」から2日間で400問解答する方式になった。まずは、医師国家試験の問題数と配点について、表で見てみよう。

試験問題は、疾患などの知識を問う「一般問題」と、患者の症例を示し、診断、検査、治療方法などを問う「臨床実地問題」に分かれている。それぞれに、研修医になるための最低限の知識を求められる「必修問題」、疾患をまたいだ横断的な知識が必要な「医学総論」、疾患などの知識を問う「医学各論」という小ジャンルが設定されている。

医師国家試験の問題構成と配点(筆者作成)
 

そして1997年からは、決められた回数以上選択すると不合格になる「禁忌肢」が導入された。試験に挑んでいる受験生にはどの問題のどの選択肢が禁忌肢かわからないため、前出の女性医師のように、合格発表まで不安な気持ちを抱えるのも無理はないだろう。

ここで、2018年に行われた第112回医師国家試験を受験した学生の成績通知書(写真)を見てほしい。3つある合格基準のうち、①の必修問題、②の一般問題および臨床実地問題は合格基準を超えているが、③の禁忌肢を4問選んでしまったため、不合格となってしまったのだ。

2018年に受験したある医学生の成績通知書

この受験生は翌年合格したが、当時、「112回医師国家試験、禁忌単独落ちしてしまいました。自己採点で受かったと確信していただけにショックでした。結果で評価される世界に行くわけで言い訳は許されないのは承知しています。1年間頑張って113回医師国家試験で決めます!」とツイートしている。

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