夫婦カウンセリングで言われた「夫の問題点」

図書館で見つけたモラハラについて書かれた本を読み、初めて「モラハラ」という言葉を知った。自分は被害者なのかと思うと夫が怖くなった。元夫に頼み、夫婦カウンセリングに通うことにした。
「元夫は、私がダメダメだから、私さえ変われば夫婦はうまくいくと思っていたみたい。私が変わるきっかけになるならと、夫婦カウンセリングを承諾してくれました。カウンセリングでは、互いの生育歴をふまえたうえで心理テストなども行い、ていねいに話を聞いてくれました」

そこでわかったのは、元夫は真美子さん以上にメンタルに問題があるということだった。仕事のストレスに加え、「きちんと」しなければというプレッシャーが強く、生きづらさを抱えている。

カウンセラーは、元夫を諭した。「君、奥さんだけじゃなく、ほかの人間関係でもこの感じでやっているとこの先、君自身が辛いよ。もう少し気楽に、肩の力を抜いたほうがいいよ

カウンセリングでは、夫が自身を苦しめていることも指摘されたが… Photo by iStock
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それが、元夫には気に入らなかった。「妻が変わってくれればと思ってカウンセリングに行ったのに、なぜ俺が変わる必要があるんだ?

真美子さんは、「私なりに一生懸命やっている。でも、できない。どうか、できない私を認めてほしい」と涙ながらに訴えたが、元夫には伝わらなかった。
一年間ほど通ったが、結局、カウンセリングはうまくいかなかった。

「きちんと」した生活を送らなければというプレッシャーが、真美子さんの心を支配していた。同時に、元夫が怖くて、同じ部屋にいられなくなった。寝室を変え、元夫が帰宅するとその部屋に閉じこもった。

「元夫が少しでも声を荒げながら近づくだけで、ザーッと血の気が引いてしまう。そのままコンビニに走っていったり、財布と携帯だけ持って実家に帰ってしまったり。もう限界だったんです。でも、元夫からしたら、話そうとすると逃げるから、イライラしていたようでした」