photo by istock
# 鉄道

鉄道技術の「元祖」は日本ではない…海外展開を実現させるための「3つの視点」

「高輪築堤」の出土を機に考える

「優れた」インフラのはずでは?

鉄道は、長らく日本の技術力の象徴となってきた。明治時代から国家の近代化をけん引した交通機関であり、高速鉄道の元祖である新幹線を生み出したからだ。また、東京を中心とする大都市圏では世界に類を見ないほどの大量旅客輸送を実現している。

それゆえ鉄道の海外展開に期待を寄せる人もいるだろう。国内産業の競争力が低下するなか、鉄道は優位性が高く、海外に売り込める余地があるイメージがあるからだ。実際に政府は、日本の鉄道システムを「優れた」インフラとして海外に輸出しようとしている。

1964年の「0系」は、世界初の高速鉄道車両でもある/photo by gettyimages
 

ところが、その海外展開は難航している。他国に向けた車両などの製品の輸出や、技術協力などは少しずつ進められているいっぽうで、多くの人の期待に応えるようなわかりやすい成果はまだ出ていない。

なぜなのか。それは、乗り越えるべき多くの課題があるからだ。それらをクリアするためには、以下の3つの項目をとり入れる必要があると筆者は考える。

(1)初心に帰る
(2)客観的に見る
(3)相手国の立場で考える

以下、順番に説明しよう。

(1)の「初心に帰る」は、海外展開の原点に立ち返るうえで重要だ。なぜならば、「日本よりも先に鉄道を導入した国があった」とか「日本は海外から鉄道技術を学んだ」という歴史的事実を知らずして、世界の鉄道市場に参入できないからだ。

関連記事

Pick Up

編集部からのお知らせ!

おすすめの記事

ABJ mark

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標 (登録番号 第6091713号) です。 ABJマークについて、詳しくはこちらを御覧ください。https://aebs.or.jp/