# メンタル

「5月病」予備軍を放置してはいけない!「メンタルが弱っている人」を見抜く2つの質問

池井 佑丞 プロフィール

睡眠の問題についてもう少しお話ししますと、不眠症のある方は、3年後のうつ病の発症率が不眠症の無い方の4倍であったというデータがあります。実際、うつ病の85%の方には睡眠障害があることがわかっていますので、「労働時間の管理≒睡眠時間の管理」というのは本当に重要であると思ってください。

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もう一つ調査結果があります。労働時間と睡眠時間の関係性を調査したデータです。週の残業時間が0時間の人は17.8%が6時間未満睡眠であった一方、残業が20時間以上になるとその割合は48.3%にも上昇しました。つまり、「労働時間が増えれば睡眠時間が減る」という関係性が証明されています。

「長時間残業すると睡眠時間は減る」「睡眠時間が減るとメンタル疾患が助長される」という三段論法が成り立つと言っていいでしょう。

ですから、企業においては長時間残業の管理はしっかりと行って頂きたいと思います。

「休み」について質問する「真意」

次に(2)の「休みはどんなことをしていた?」について。メンタルが弱っているとパワーが失われてしまい、以前好きだったことに対して興味を無くしてしまうことが多く見られます。「興味の喪失」はうつ病の診断基準のひとつであり、これに「憂鬱」が加わった場合、うつ病と診断される確率はかなり高くなります。

職場は仕事をする場所ですから、「興味の増減」についてははっきり見えないことが多いので、(2)の質問をしてみて「草野球行かなくなったんだよね」とか「好きな番組見なくなった」「見ても面白くなった」等の回答があった場合には黄色信号に気づくことができると思います。

上記の2つは比較的日常会話の中で聞きやすいことでもあると思いますので、元気のなさそうな人を見かけた場合には是非実践してみてください。もちろん軽率な素人判断は禁物ですので、黄色信号に気づいた場合、次の段階としてはいち早く医療機関や産業医へ誘導するということを心がけてください。うつ病はとても治りにくい病ですので、初期に気付いてあげることがとても大事です。

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