# 犯罪

「闇バイト」募集の中身…詐欺師はこうやって一般人を「悪の道」へ勧誘している

人はなぜ詐欺に加担してしまうのか?
多田 文明 プロフィール

「じゃあ、やってみようよ」

すると、リクルーターは連絡をしてきた人に、足のつかないメッセージアプリで丁寧な態度で応対してきます。

「月にいくらお金がほしいのですか?」と尋ね、相手が「10万円くらいですかね」と答えると、「なんでお金が必要なの?」と聞きます。「借金があって……」と答えると、「どの位?」「それは大変だね」と同情を寄せてきます。

「週にどのくらい仕事はできそうかな?」
「週に2回くらいは」
「それで、大丈夫。今回の仕事は、Dの方の仕事で、キャッシュカードを持ってATM行き、お金を引き出してもらうだけ。簡単だよね」
「ええ」
「100万円引き出したら、報酬は5%なので、5万円。それに、現地までの交通費も出しますよ。いつから仕事はできる?」
 

お金に困っている相手のことを思いやっているような言い回しをしながら、犯罪に誘います。

「じゃあ、やってみようよ。誰にでも簡単に稼げるからね」
「はい」
「それじゃあ、まず本人確認と登録のために、運転免許証を写メで送ってもらえるかな」
「わかりました」

ここからわかるのは、「ええ」「はい」という前向きな答えを引き出しながら、ずるずると、断れない状況に追い込もうしてくることです。

「もしここで、やっぱりやりたくない」と言っても、すでに身分証をおさえられているうえに、「やってみようよ」の質問に「はい」という言質を取られていますので、断って電話を切るのは、よほどの勇気と話術が必要になります。

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