日本一有名な小説「源氏物語」、今の京都の言葉に訳したらこんなにスゴかった

担当編集が衝撃を受けた「いしいしんじ訳」
小泉 明奈

なんともチャラい光源氏

光君(ひかるくん、光源氏)が人妻である空蟬(うつせみ)に夜這いをかけ、逃げられたことを悟ったときには、

 「あーあ、しゃーけど、この仕打ちって、あの子、やっぱひどすぎなんちゃうか。 どこ隠れて、僕を馬鹿にしたはるんやろ。あんなきっつい性格、ほんま、ありえへ んわ」

とぼやく。

恋人の夕顔(夕ちゃん)に対し、

 「なあなあ、近場で、一泊旅行てどう。ここ、ちょっと、やかましてかなんし」

と誘う。

『げんじものがたり』装画の一部 ©junaida
 

光君が一目惚れした十歳ほどの美少女・紫ちゃん(紫の上)に対しては、強引に自宅へと連れてきた挙句、すぐさま

 「な、んな、つれのうしんといて。ええかげんな気持ちだけのチャラ坊が、こんな やさしいに尽くすかいな。女子って、いわれたら素直にきくんがモテのコツやで」

と諭し始める。

光君が、なんともチャラい。いしい氏は、「FRaU WEB」で俳優・エッセイストの本上まなみさんと対談した際、「あふひ」帖までの若き日の光君について、「素行不良のスーパーアイドルみたいなイメージです」と述べている。

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