グリコ森永事件の主犯・キツネ目の男の「声」を聞いた!

「昭和最大の未解決事件」犯人グループに拉致された元自衛官の告白

1984年6月2日、元自衛官の男性は、大阪・寝屋川市の淀川左岸堤防道路で当時交際していた女性とデートしていた。

そのとき、犯人グループの3人の男に襲撃され、交際女性を人質にとられたうえ、現金を積んだ車を運転して戻るよう指示された。その結果、警察は「誤認逮捕」に一時歓喜の声を挙げる。(編集部)

21面相に拉致されたカップル

1961年生まれの兼田富雄は、当時22歳になったばかりだった。

大阪府内の高校を卒業後、家を出たいとの理由から陸上自衛隊に入隊した。同じ自衛隊出身の俳優、今井雅之似の兼田は、身長165センチ、腕っぷしは強いもののどちらかというと痩身タイプである。自衛官としての勤務成績が良かっただけでなく、部隊のバレーボールチームを率いて地区優勝を果たすなど統率力にも優れ、隊長表彰を受けたこともある。2年の任期満期時に除隊を願い出たときは、いずれ幹部自衛官に引き上げるからと慰留されている。しかし階級が上がれば上がるほど異動も頻繁となるため、一人っ子の兼田は、親の面倒を見られなくなるからと除隊した。その際、自衛隊の斡旋で大阪市生野区の中堅食品問屋に就職が決まった。

犯人グループのリーダーと目される「キツネ目の男」
 

同社では運送係として、「大同門」にほど近い大阪府中央卸売市場内の営業所(北部営業所)に勤務した。デート中、かい人21面相に一時的に拉致された恋人の女性も、同じ営業所の後輩社員で、この年の春、地方の高校を卒業して就職したばかりの18歳であった。

ふたりは職場で知り合うと、日を置かずして付き合うようになった。

事件に遭遇した日も、土曜の勤務を終えていったん帰宅したのち、門真市の会社の寮まで彼女を車で迎えに行っている。二人が付き合っていることは同僚には内緒にしていたため、午後7時前、寮の近くのいつもの待ち合わせ場所で彼女をピックアップした。

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