酒は禁止、GWも自粛要請…「でも五輪はやるから」日本人はそろそろ堪忍袋の緒が切れていい

赤木 智弘 プロフィール

自粛と言いながらオリンピックは開催

もちろん理屈は分かる。

複数人で酒を飲めば会話が弾む。会話が弾めば飛沫が飛ぶ。飛沫が飛べば新型コロナが感染する。それはそうである。だから多くの国民はあまり大人数で集まらないようにしたり、オンラインで飲み会をしたり、様々な工夫をして、会食を行わずにコミュニケーションを維持する努力を行ってきたのである。

しかし一方でそうした「会食の禁止」を、政治家や行政府の人たちはちゃんと守ってこなかった。

菅総理と自民党二階幹事長による著名人とのステーキ会食や、石破茂議員と山崎拓元自民党幹事長らによるフグ会食。最近では厚労省職員が会食を行い、因果関係は不明だが会食に参加した職員が新型コロナに感染したり、大阪市で1000人を超える職員が会食自粛に従っていなかったことが明らかとなった。

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そしてさらにオリンピックだ。

あれだけ国民に向けては自粛自粛と言いながら、オリンピックの成功という自分たちの利益となる政治案件は決して自粛しようとしない。「密になるな」と言いつつ、聖火リレーのパレードは当然のごとく行い、人々を集めて密をわざわざ生み出した。

ただでさえ新型コロナ対応で医療現場が疲弊しているときに、オリンピックに看護師を500人出せと日本看護協会に要請しているという。

掟破りの会食をするならするで、せめて「オリンピック中止」のような、大きな決断を行ってくれれば「それなら根回しは必要だったのだろう」とこちらも納得するのだが、そのような大胆なことが実行されるわけでもなく、ただコロナ禍発生前の予定を、だらだらと実行しているだけである。

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