酒は禁止、GWも自粛要請…「でも五輪はやるから」日本人はそろそろ堪忍袋の緒が切れていい

赤木 智弘 プロフィール

自粛が長引くほど緊張感は薄れる

このように、これまでの緊急事態宣言にはなかった酒類提供自粛影響が、4月下旬の時点でそこかしこに出てきている。これに対して、東京の周辺地域である埼玉、千葉、神奈川県は、では東京に近い地域に対してまん延防止等重点措置を適用。飲食店などに対し、東京と同じように酒類提供の終日自粛を求めるという。

だが、これはまだ序の口である。

本番はゴールデンウィークだ。昨年はまだ新型コロナの騒ぎも新鮮で、日本に暮らすたくさんの人が自粛に応じて移動を控えた。しかし現在は度重なるコロナ自粛で、新型コロナの脅威に対して、そこまで緊張感はない。それは良いか悪いかという話ではなく、どんな危機的な状況にあっても、時間が長引けば長引くほど緊張感は薄れるという当たり前の話をしているのである。

さらに、去年は故郷への帰省をを控えた人が「去年は行けなかったから」と帰省をしようと考えるのは、当然の人情だろう。そんなわけで、去年ほどは帰省の自粛は起こらないだろう。

そしてもう1つ、重要なことがある。それは多くの勤め人にとって、東京にいてもまったく楽しくないということである。東京にいる限りどこもかしこも自粛で、飲み屋もやっていない。家に閉じこもっているくらいなら仕事をしていた方が楽だという人も多いだろう。

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じゃあ、そんな状況を打破するにはどうするか。

そう、実家に帰れば良いのである。実家が緊急事態宣言やまん延防止の適用外地域にあれば、昼や夕方に居酒屋で故郷の友達と酒を飲んで楽しむことができるのだ。今年のゴールデンウィークは、去年には見られなかった帰省ラッシュが見られるかも知れない。

僕はずいぶん前から今年のゴールデンウィークの人出が多くなることは予想していた。それは先に書いたとおり緊張感が薄れることと、去年に里帰りをしなかったことが影響するからだ。しかしその一方で、まだ東京などの都市部に残ってくれる人も少なくないはずだとも思っていた。昨年の移動自粛で、多少は自粛時の暮らし方にも慣れて、自粛生活を楽しめる人も増えただろうと考えたからだ。

しかしマヌケにも行政は「都市で移動せずに大人しくしている人たちから、酒という楽しみを奪う」という選択をしてしまったのである。

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